お知らせとレポート

夏休み「こども霞が関見学デー2022」に参加しました

夏休み「こども霞が関見学デー」は、8月3日(水)、4日(木)の2日間、霞が関の27府省庁等が連携し、子どもたちを対象に業務説明や職場見学等を行うことにより、親子のふれあいを深め、子どもたちが広く社会を知る体験活動の機会として開催されています。

2022年8月3日(水)、そらべあ基金は文部科学省内の会場で、そらべあ環境教室「しろくまカメラマンの丹葉さんにきく ホッキョクグマと地球温暖化」 を行いました。当日は、感染症の影響でキャンセルもあり6名の子どもたちが参加してくれました。

しろくまカメラマンの丹葉さんとそらべあ基金は、これまでオンラインワークショップのコラボ企画を行ってきましたが、目の前に子どもたちがいる対面式のワークショップは初開催です。「言葉ではなかなか伝わらない現状を、写真を通じてもっとリアルに感じてほしい」と、撮りためたシロクマの写真を解説付きでじっくりと見せていただきました。

 

シロクマのお話に興味深々な子どもたち

 

ホッキョクグマを動物園などで見たことがあると手をあげてくれた子もいるなか、写真をみながら「ホッキョクグマの体の大きさは、天井ぐらいの高さがあるんだよ。」「ホッキョクグマの鼻はとってもよくって20㎞ぐらい先の遠くから匂いをかぎ分けることができるんだよ。」「重さは、軽トラック1台分ほど、およそ400㎏から800㎏ぐらいある個体もいるんだよ。」など、目の前の身近な距離や物と比較をしながら体の大きさや特徴をお話し、子どもたちから「えー!」と驚きの声があがりました。

 

後半には、わたしたちの便利で快適な暮らしに欠かせないきれいな水や生活に必要な物は、たくさんのエネルギーを利用して作っていること、そのエネルギーのつくり方によって地球を暖める温室効果ガスの1つ二酸化炭素(CO)が増えていること、だから電気などエネルギーの無駄遣いはなるべくしないようにすることのほか、わたしたちのエコな行動(エコアクション)が、ホッキョクグマの暮らす環境にも影響していくことを、フリップをみてもらいながらお話をしました。

 

最後に、参加してくれた子どもたちから感想を聞きました。普段、学校などで感染症対策の一環として小さな声で囁くようにお話することに慣れているのか、スタッフの耳元で小さな声で、熱い気持ちを聴かせてくれました。

「しろくまたちの写真がとってもかわいかった」と話してくれた1年生の兄妹、「わたしたちの生活が、しろくまたちの数を減らしてしまわないように気をつけたいと思った」と、心が動いたことをしっかりお話してくれた4年生など、夏休みに出会った学校外の小さな学びの場をきっかけに、子どもたちの心へ何かが届き感じてもらえたならば嬉しいです。

 

なお、そらべあ環境教室「しろくまカメラマンの丹葉さんにきく ホッキョクグマと地球温暖化」は、株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントのご協賛によって実施いたしました。継続的なご支援をいただきまして、ありがとうございます。

 

▼当基金理事 箕輪 弥生(環境ライター)によるインタビュー

「しろくまカレンダー」に込められた自然写真家・丹葉暁弥さんの想いを聞く

2018年の「こども霞が関見学デー」参加の様子

2019年の「こども霞が関見学デー」参加の様子