「そら」と「べあ」は、なぜ泣いているのでしょう?

そらべあの物語

遠い遠い北極にある氷の大地で、
ホッキョクグマの兄弟「そら」と「べあ」は
お母さんと楽しく暮らしていました。

ところが、少しずつ北極が暖かくなってきたせいで、
氷の大地がとけて、パックリと割れてしまい、
大好きなお母さんと離ればなれになってしまったのです。

もう、お母さんの姿はどこにも見つかりません。
泣きやまない弟「そら」を前に「べあ」は決意しました。
行く手にどんなに辛いことが待ち受けていようとも、
お母さんを見つける旅に出ようと。

でも「べあ」は気づいていました。
地球が暖まって氷の大地がとけていくのは、
自分たちだけの力ではどうにも止められないことを...。

地球温暖化を防ぐには、地球に住む、
すべての人の理解と協力が必要です

そらべあの物語はあくまでも寓話ですが、現在、地球上のいたる所で、さまざまな動物たちが自然環境の急変で大きな影響を受けています。「そら」と「べあ」のような動物たちがさまざまな所で、涙を流しているかもしれません。

彼らの涙を止められるかどうか、それは私たち人間の将来をも左右する問題です。「そら」と「べあ」が勇気を出して旅立つ決意をしたように、私たちも地球環境を考えた新しい一歩を踏み出す時がやってきているのです。