お知らせとレポート

そらべあオンライン環境教室
夏休み「ソーラーLEDちょうちんランプ」をつくろう!
を開催しました

そらべあ基金は、2021年8月27日(金)、28日(土)、そらべあオンライン環境教室「ソーラーLEDちょうちんランプをつくろう!」を開催し、全国の小学生94名にご参加をいただきました。

この環境教室は、「地球温暖化」という社会課題を子どもたちにわかりやく伝えるため、涙を流すホッキョクグマのシンボルキャラクター「そらべあ」の物語や、温暖化による北極の変化、地球温暖化のしくみや原因、その解決に向けての具体策としてわたしたち一人ひとりが今すぐにできる行動などを伝え、より良い未来を目指すことを目的に実施しています。

2021年は、感染症の影響で地域により夏休みが短縮されましたが、感染の増加傾向が止まらず休みが延長されるなど、状況が目まぐるしく変わる夏休みでした。そらべあ基金では夏は全てオンライン環境教室とし、インターネットでどこからでも安全に参加いただける、文字通り、全国の小学生と画面を通じて出会えた環境教室となりました。

そらべあオンライン環境教室の前半プログラムは、ホッキョクグマ兄弟「そらべあ」のアニメーションを通じ北極の変化や、地球温暖化の仕組みや原因、解決に向けた対策の1つとして、エネルギーの作り方があることを伝え、化石燃料ベースのエネルギーとは異なる「再生可能エネルギー(自然エネルギー)」の種類や特徴について、お話をしました。

 

ホッキョクグマのそらべあアニメーション

 

休憩には「かくれていることばさがし」をしたね。元気に手をあげ答えてくれてありがとう。

 

後半は、再生可能エネルギーの1つ、太陽光を利用した工作を行いました。暗くなると灯りがつくソーラーLEDライトと、折り紙で折った「ちょうちん」を組み合わせて「ソーラーLEDちょうちんランプ」を子どもたちと一緒に作りました。少し難しい部分は保護者と一緒に参加していただきました。

 

折ったり、切ったり、貼ったり。最後までもうちょっと!

 

昔の行灯や提灯は「紙と灯り(ろうそく)」の組み合わせ、今回の工作は「紙と灯り(ソーラーLEDライト)」の組み合わせです。昔の灯りはろうそくが倒れると危険ですが、同じ紙と灯りの組み合わせでもLEDライトは燃える心配はありません。灯り1つでも、科学は進歩しています。完成したソーラーLEDちょうちんランプをみる子どもたち嬉しそうな笑顔が印象的でした。

地球温暖化という私たちが置かれた厳しい現状に対して、様々な科学技術による アプローチがされていますが、解決の鍵を握るのは、未来を担う子どもたちの豊かで柔軟な科学の発想や想像力かもしれません。今回の講座がその力を育む一助になってくれることを願っています。

最後に私たちが今すぐできる未来のための行動として「エコアクション」を紹介。エネルギーの「使い方」に注目し、行動を見直すことや、植物を増やす、食べ物を残さないといった暮らし全体にかかわることをお伝えしました。

終了後はみんなで記念撮影。出来上がった「ちょうちん」を片手にポーズをとって「そらべあ~」の掛け声でパチリ!みんなそれぞれのランプができあがりました!

今回のそらべあオンライン環境教室「ソーラーLEDちょうちんランプをつくろう!」は、そらべあ基金の活動を応援してくださるサポーター企業のゼロワットパワー株式会社と株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントにご協賛いただきました。講座内で2社の環境への取り組みもご紹介させていただきました。ご協力ありがとうございました。

 

再生可能エネルギー「バイオマス発電」を動画でわかりやすくご紹介

 

今回の参加申込みにあわせ、子どもたちへの環境教育活動への寄付を目的とした「そらべあ応援チケット(1回500円)」を設けました。ご購入いただきました皆さまご支援をいただきましてありがとうございました。大切に使わせていただきます。

実施後のアンケートでは、ソーラーLEDちょうちんランプづくりを楽しんで参加してくれた様子や、ちょうちんランプが「再生可能エネルギー(自然エネルギー)」であること、ホッキョクグマが暮らす北極やしろくまの環境に思いを寄せるきっかけとなったこと、地球温暖化や自然エネルギーについて家庭内で会話したこと、エコアクションの意識づけとなったことなど、たくさんの声が寄せられ、伝えたい思いが伝わったように思いました。

そらべあオンライン環境教室「ソーラーLEDちょうちんランプをつくろう!」にご参加いただきました皆さま、協賛企業の皆さま、工作資材の準備に参加してくれた学生ボランティアの皆さま、大変ありがとうございました。そらべあ基金では、今後も子どもたちへの環境教育活動を広げ、ホッキョクグマの「そらべあ」の涙を止めるため活動を推進していきたいと思います。

昨年開催レポートはこちら

学生ボランティアクラブ「エコな行き方座談会」レポートはこちら

アンケートの声からいくつかご紹介し、担当者からコメントさせていただきます。


■お話・全体について■

【参加者の声(子ども)】
Q:お話しの中で新しく知ったことは何ですか?
・二酸化炭素が増えていることによる地球環境への影響
・エネルギーには自然エネルギーと、化石エネルギー(燃料)があること
・地球温暖化が地球の生態系を崩していること
・北極以外の場所でも、世界のいろんな場所で困ったことが起こっているということ

Q:お話しの中で印象に残ったことは何ですか?
・CO2は、あまり良くないものと思っていたけど、そのCO2で植物が育つのが不思議と思った
・僕が知らないところで危ないことが起きているんだなぁと考えさせられた
・干ばつや、海面上昇で島が海に沈みつつあったり、豪雨で浸水被害がおこったりと気象変動が起こっていることは初めて知って驚いた
・地球環境を守るのは自分たちにもできるということ

【参加者の声(保護者)】
・思った以上に地球温暖化や再生エネルギーの話の割合が多く、わかりやすくそれがよかったです。子どもも集中して聞いていました
・地球温暖化について、私もとても良い学びの時間となりました。北極の氷の写真が1番ショックでした。こんなに急激に温暖化が進んでいるのだと、お恥ずかしながら初めて知りました。自分達にできる事を子供達と考えていきたいです
・家で地球環境について話をすることもありますが やはり親よりも実際に行動している方からの話は真剣に聞いていました
・子供も親も、生活する上で、ちょっと意識が変わるような、いろんなことを考えるきっかけになるような、気づきをいただき感謝します

<担当者より>
たくさんの感想をいただきましてありがとうございました。
子どもたちから「CO2は、あまり良くないものと思っていたけど、そのCO2で植物が育つのが不思議と思った。」「僕が知らないところで危ないことが起きているんだなぁと考えさせられた」といった疑問や素直な感想がありました。二酸化炭素がなくては、地球の植物は成長せず、一方で、二酸化炭素がありすぎると温暖化を誘引、バランスが崩れた原因には人為的な影響が強いとされています。そして、知らないところで危険なことが起きていることを「知ってもらえた」ことは大きな成果でした。コロナ禍の夏休みで「夏休み、何か親子で出来ることを探していた」ご家庭も多かったと思います。貴重な夏休みにご参加いただきありがとうございました。

■工作について■

【参加者の声(子ども)】
Q:工作の感想を教えてください。
・難しいところもあったけど、楽しかった
・ちょっと分からない所もあったけど、母と一緒だったから大丈夫です
・とても楽しく作成できました そして地球に優しい自分だけの電球が出来て良かったです
・太陽光で充電出来るソーラーパネルが近くで見られて楽しかったです

【参加者の声(保護者)】
・あまり手を出さず、口をださず失敗してももう一枚折り紙があったので、本人に任せてみました。両面テープに苦戦していたようでした。両面テープのコツをわかりやすく伝えてもらえたら、完璧でした
・説明は少し難しい様子でしたが、低学年でも作りやすい工作でした
・4年生なので私はなるべく手を貸さず横で静かに見守りました。zoomの操作にも慣れてきて、一人でも集中して話を聞いて、工作もやれていたし、理解できていたので参加して良かったなと思いました

<担当者より>
たくさんの方にご参加いただき、本当にありがとうございました。
工作を担当させていただきましたが、アンケートでは「楽しい」「参加してよかった」という、とても嬉しい感想と、「工作の説明が少し難しい」「わからないところがあった」というご意見をいただきました。次回より説明方法、進め方など工夫し、子どもたちがスムーズに工作を完成することができるよう、変えていきたいと思います。また、アンケートからは、ソーラーLEDライトを使ってもらうことで自然エネルギーを身近に感じてもらえたと実感し、嬉しく思います。
貴重なご意見、ご感想をお寄せいただき、誠にありがとうございました。

Q:親子でこんなことに取り組みたいというエコアクションがあれば教えてください。

【省エネ・移動】
・既に電球をLEDにしたり近いところは自転車や船を使うようにしています
・電気をつけっぱなしにしない。ドライヤーを使う前にタオルで拭く、水を汚さないよう洗い物は汚れを拭き取ってから、など実行したいです

【植物を増やす】
・グリーンカーテン

【食品ロス、ゴミ問題】
・フードロス解消、家庭から出来るだけゴミを出さない(生ごみ活用や、使い捨てない生活)
・リメイク工作

<担当者より>
たくさんの、エコアクションをありがとうございます!
ドライヤーを使う前にタオルドライをしっかりする、本当に仰る通りです。日々が大切ですね。移動に船をつかう、船が身近にあるお住まいならではの回答です。飛行機と船、電車や車、移動の手段やルートを考えることも大切ですね。たくさんのアイデア、ありがとうございました。皆さんのアイデア、ぜひ参考してください!