お知らせとレポート

90基目のそらべあ発電所が完成
~群馬県太田市 にしのもりこども園~

そらべあ基金は、社会福祉法人金山会 にしのもりこども園(群馬県太田市)に、そらべあスマイルプロジェクト 第90基目の太陽光発電設備「そらべあ発電所」を寄贈しました。
2008年のプロジェクト開始から16年目に90基目の節目を迎えた今回のプロジェクトは、ソニー損害保険株式会社(以下「ソニー損保」)の協賛で行われ、同社の寄贈による「そらべあ発電所」は累計36基目となります。

2024年3月12日、「そらべあ発電所」完成を祝う寄贈記念式典を、社会福祉法人金山会 にしのもりこども園(以下「同園」)にて開催いたしました。

園舎に完成した「そらべあ発電所」

 

式典会場となった同園のホールに年中・年長児30名を含めた約100名の園児や先生方が集い、太田市役所からのご来賓や関係者も迎えて、寄贈式典が始まりました。

太田市役所からもこども課の職員の方々が来園

 

司会進行をする金井先生

 

司会の金井 芳子先生による開式挨拶の後、ホッキョクグマ兄弟の「そら」と「べあ」が紹介されました。「そ~ら~!べ~あ~!」と子どもたちの大きな声に呼ばれて登場し、「そら」と「べあ」は、子どもたちの笑顔に迎えられました。

 

 

「そらべあ」お面をつけた小さなお友達たち。ありがとう!

 

同園では、未来ある子どもたちには地球を護る人になってもらいたいとの思いから数年前から年間行事に「地球を調べる日」「平和について考える日」「クリーン活動」などの、環境教育を意識した活動に取り組んでいます。

そらべあ基金の理事 箕輪 弥生による挨拶では、同園が実施する「地球を調べる日」など独自性のあるユニークな活動にふれて、屋上に完成した太陽光発電設備を写真で紹介し、お日様の力を上手に利用して地球を元気にしてほしいと、祝辞を述べました。

そらべあ基金 箕輪理事よりご挨拶

 

司会の金井先生は、ホッキョクグマ兄弟の「そら」と「べあ」が涙を流していることを伝えて「どうして涙を流しているのでしょう?涙を流しているわけを大きな紙芝居で読んでもらいましょう」と子どもたちに問いかけました。紙芝居の朗読は、飯塚 光一先生と金子 芳恵先生による息のあったセリフの掛け合いで行われ、子どもたちはじっと耳を傾けていました。

 

紙芝居を朗読する金子先生と飯塚先生

 

「そらべあワークショップ」では、ホッキョクグマ兄弟の「そら」と「べあ」が暮らしている「北極」の写真を見せ、昔と今の写真を比べると、海氷が溶けてその面積が小さくなっていることを紹介しました。遠く離れた北極の氷が溶けてしまうほど、地球全体の気温が変化していることを話し、実はこの「地球温暖化」という環境問題と私たちの便利で快適な暮らし方が深く関わっていることをわかりやすく伝えました。

パネルの白い部分が北極の氷の面積。違いに気づいたかな?

 

私たちは毎日、当たり前のようにエネルギーを利用しています。そこで、ぞう組(年長児)の4名の園児に協力してもらい、「小さな扇風機を手回し発電で動かしてみよう!」という実験に挑戦してもらいました。ハンドルを回すと扇風機は見事に動き出して大成功です。壇上の子どもたちへ、ソニー損保の経営企画部 広報課の加藤様が感想を聞くと、ちょっと恥ずかしそうにはにかみながらも「楽しかった!」「面白かった」と答えてくれました。みんな実験に協力してくれてどうもありがとう!

 

扇風機が回ったね!ソニー損保 加藤様も実験のお手伝いに参加

 

ソニー損保 経営企画部 広報課の小原課長からご挨拶をいただき「エネルギーを大切に、使っていない部屋の電気を消しましょう。物を大切に長く使うことも。みんなでできることをしていきましょう。約束できるかな?」と声をかけると、園児さんからたくさんの手が上がりました。きっとこれからもみんなで頑張ってくれるに違いありません。

ソニー損保 小原課長よりご挨拶

 

ソニー損保は、2009年から環境保全につながる取り組みとしてこのプロジェクトをサポートしていただいています。同社の自動車保険は「保険料は走る分だけ」を特徴としており、契約者が契約時に想定した年間走行距離よりも少なくなった場合、同社はこれを「環境に配慮したドライブ」として、差額の総計をもとに定めた額を本プロジェクトに寄付していただいています。同社による群馬県の園への寄贈は、今回が初めてとなります。

ソニー損保 小原課長(左)からにしのもりこども園 吉永園長(右)へ「寄贈記念プレート」を贈呈

 

そらべあ基金 箕輪理事(左)から にしのもりこども園 吉永園長(右)へ「そらべあ紙芝居」を贈呈

 

そらべあから園児代表2名へ絵本をプレゼント

 

ぞう組(年長児)のみんなは、お礼として「虹」の歌と「ソーラン節」を踊ってくれました!「虹」では、正面をしっかり向いて大きな声で一曲を歌い上げ、「ソーラン節」では担任の加藤 佑介先生による、みんなの踊りにあわせた「ソーラン!ソーラン!!」との合いの手がホールに響き、迫力ある踊りが披露され、最後のポーズもしっかり決まりました。

年長児さんの勇ましい姿に、 「そら」と「べあ」は、お母さんを探す旅を続ける勇気や元気を、みんなの歌と踊りからもえたことでしょう。

最後に、にしのもりこども園 吉永 健一園長より、「これからは、自然エネルギーによって、にしのもりこども園の子どもたち約100名と職員30名の生活が地球にやさしくできるようになることを誇らしく思っています。地球にやさしく、というキーワードを忘れずに環境教育を進めていきたいと思います」とご挨拶をいただいて寄贈記念式典を閉会しました。

にしのもりこども園 吉永園長からご挨拶

 

全国でも日照時間の長い群馬県太田市は「太陽光発電推進のまちおおた」として再生可能エネルギーの普及にも力を入れています。今回、その太田市で子どもたちが過ごす園にさらに再エネを増やすことができました。子どもたちが毎日使う電気を作り出すだけでなく、万が一には災害時にも役立つ一助となれることを願っています。

 

社会福祉法人金山会 にしのもりこども園の皆さま、ソニー損保の皆さま、本式典にご協力いただいたすべての皆さまに御礼申し上げます。
そらべあ基金では、これからもそらべあスマイルプロジェクトや環境教育を通じて、地球環境保全活動の実現にむけて取り組んでまいります。

第90基目寄贈園 にしのもりこども園
https://www.nishinomori.net/
第90基目ご協賛 ソニー損害保険株式会社 幼稚園にソーラー発電所を☆プログラム
https://www.sonysonpo.co.jp/company/sustainability/environment/solarbear/

※本文中に表記されている所属等は2024年3月時点のものです