お知らせとレポート

86基目のそらべあ発電所が完成
~福岡県北九州市 あゆみの森共同保育園~

福岡県北九州市の社会福祉法人 あゆみの森たけのこ会 あゆみの森共同保育園に第86基目(※1)の太陽光発電設備「そらべあ発電所」が完成し、2024年1月30日に寄贈記念式典を開催しましたので、その様子をご報告します。

今回の「そらべあ発電所」はソニー生命保険株式会社(以下「ソニー生命」)のご協賛による寄贈で、同社からの協賛による寄贈は19基目(※1)となりました。
当日は、乳幼児から年長さんまで48名の園児たちが参加してくれました。

あゆみの森共同保育園に設置された太陽光パネル

 

太陽光パネルが設置された園舎

 

あゆみの森共同保育園は小高い山の中腹に位置しており、園からつながる里山には竹林があって、それを保育に活かしたタケノコ堀りや、竹馬・竹すべり台などの遊びを通じた「竹育」を実践しています。また、倒れた竹を粉砕機で砕き、園庭や畑で利用する循環型の保全活動を行うなど、山地の自然を守るために保護者や地域の方々と森林整備活動を10年以上続けています。自然環境の中で育まれた感性を持つ子どもたちが地球温暖化について学ぶことで、新たな発見、気づきを得ることを期待し、寄贈先に選定しました。

式典は、司会の安部先生のご挨拶で始まりました。

今回の式典では、ソニー生命の皆様、町内会・老人会・保護者の代表の方々が来賓として出席してくださいました。来賓紹介の後、安部先生が「素敵なゲストも来てくれています」と伝え、子どもたちが「そら~、べあ~」と元気よく呼びかけると、ホッキョクグマの兄弟「そら」と「べあ」が前方から登場し、「わぁー!」「そら~、べあ~」と歓声を上げて迎えてくれました。

 

みんな笑顔でお出迎え

その後、そらべあ基金 理事の青木から「みんな、園では先生のこともちゃんづけで呼んでいると聞きました。私のことは”あおちゃん”って呼んでください」とご挨拶をして始まりました。園のすぐ近くにある竹林を活かした遊びについても触れ、竹や木を育ててくれる大切な「太陽」が、今度は電気を作ってくれるようになったことを伝え、大切に使ってください、とお話をしました。

 

理事 青木よりご挨拶

その後、そらとべあがどうして涙を流しているか、その訳がわかる紙芝居を小浦先生に読んでもらいました。

そらとべあはどうして泣いているのかな?

 

集中して紙芝居を見る園児たち

その後、そらべあ基金スタッフが、そらべあ兄弟の住む北極はどんなところなのか、そこではどんな変化が起きているのか、そしてその変化の原因が何なのかについてお話をしました。「電気はどうやってできるか知ってるかな?」と問いかけると「わからない」という声の中にも「太陽!」と答えてくれる園児さんもいました。
また、そらべあ紙芝居やお話した内容を振り返るクイズにもみんな元気に参加してくれました。

北極はどこにあるか知ってる?

クイズでおさらい

続いて、ソニー生命の住吉様にもお手伝いいただき、手回し発電で扇風機を回す実験を、園児代表の4名に挑戦してもらいました。
回してみた感想を聞くと「楽しかった」「面白かった」「腕がつかれた」などの感想を話してくれました。

手回し発電実験で扇風機を動かしたよ

どうだったかな?

実験終了後、改めて電気の大切さと太陽光パネルのことをお話して、そらべあワークショップは終了になりました。

次に、ソニー生命 北九州支社の佐藤支社長よりご挨拶をいただきました。地球温暖化にならない方法で電気を作るために、みんなの園に「そらべあ発電所」をプレゼントしたこと、そして、北極の氷が増えて、「そら」と「べあ」がお母さんにまた会えるように、みんなも使っていないお部屋の電気を消したりしましょう、とお話しました。

ご挨拶の様子

そして最後に「みんな平和の鳥って何か知ってる?」と問いかけ、「みんなが平和なれるように願いをこめて、1,2,3…」という掛け声と同時に手の中からおもちゃのハトが飛び出て、会場内は盛り上がりました。

ソニー生命 北九州支社 佐藤支社長の手品も披露

ソニー生命は「ご契約のしおり・約款」を従来は900ページを超える「冊子」で作成されていましたが、「CD-ROM版」(2020年12月をもって廃止)や「Web版」の選択を可能とすることで、紙の削減やCD-ROM版の原材料削減などを実施し、環境活動に取り組んでいます。その活動を通じて削減された印刷関連費用などの一部を本プロジェクトにご協賛いただいています。どうもありがとうございました。

ご挨拶の後、佐藤支社長より小林理事長へ記念プレートの贈呈を行いました。

ソニー生命 北九州支社 佐藤支社長(右)より小林理事長(左)へ記念プレートの贈呈

 

続いて、今日のそらべあ物語の紙芝居を、これからも長く園内で読み続けてほしいとの願いを込めて、当基金理事の青木より小林園長へ「そらべあ紙芝居」を贈呈しました。

青木理事(右)より小林園長(左)へ
「そらべあ紙芝居」の贈呈

最後にそらべあより園児代表の2人へ「そらべあ絵本」のプレゼントです。

おうちでも読んでね

 

記念品の贈呈の後は、式典に参加してくれた園児さんみんなで、「チコリーノの冒険」を元気いっぱいに歌ってくれました。その後、年長組さんからは、「荒馬」で入退場し、「側転」で再登場、「まり」のリズムを披露してくれました。「荒馬」は東北の伝統芸能をもとにしたもので、今回の式典での発表が初披露とのことでした。

「アイヤー!」の掛け声とともに登場

側転で再登場

ピアノのリズムに合わせてまりつき

 

最後に、同園の小林理事長にご挨拶をしていただきました。
まず、園児の皆さんに向けて「みんなは竹の森で遊んでいるよね」と話しかけ、「タケノコ堀りをした人~?竹馬に乗って遊んでいる人~?」と問いかけました。そして「あゆみの山を使って、遊びつつ、元気に体づくりをして豊かに育ってほしいと思っています。豊かだけではなく、自然を大事にしながら、電気作りながら、もっともっと遊んで食べていきたいですね。発電する電気を活用しながら、みんなの成長を楽しんでいきたいと思います。」とお話されました。

また、園名について「あゆみの森共同保育園は、『共同』という言葉がついます。親御さんも一緒にあゆみの山をきれいに剪定しながら、子どもたちがこの自然をいつまでも楽しめるようにして、みんなで作り上げています。これからも大切にしていきたいと思います。」とお話してくださいました。

 

小林理事長よりご挨拶

小林理事長の挨拶をもって、式典は終了となり、最後にそらべあと式典に参加していただいた皆さんで集合写真を撮りました。

記念撮影

あゆみの森たけのこ会 あゆみの森共同保育園の皆さま、ソニー生命保険株式会社の皆さま、ご関係者の皆さま、ご参加いただきありがとうございました。
そらべあ基金では本プロジェクトや環境教育を通じて、今後も地球環境保全活動を続けて参ります。引き続きご支援のほどよろしくお願いします。

【メディア掲載】
2つのテレビ局に取材をしていただきました。
◎RKB毎日放送
保育園が1年に使う電力の3割を“太陽光発電”でまかなう…生保などがパネルを寄贈(2024/01/30 )
https://rkb.jp/contents/202401/202401309923/

◎TVQ九州放送
ソニー生命保険が北九州市の保育園に太陽光発電設備を寄贈(2024/01/30 )
http://www.tvq.co.jp/
上記リンク内、ニュースページをスクロールし1月30日放送ページをご覧ください

 

※1
2024年1月現在、全国に設置されているそらべあ発電所は90基となり、そのうち、ソニー生命の協賛によるものは21基です。(式典の開催順は、都合により設置(寄贈)順と前後する場合があります。)