お知らせとレポート

83基目のそらべあ発電所が完成
 ~沖縄県名護市 すだつ保育園~

2023年3月8日(水)、そらべあ基金は沖縄県名護市の社会福祉法人 巣立福祉会 すだつ保育園にて、全国83基目となる太陽光発電設備「そらべあ発電所」の寄贈記念式典を行いました。すだつ保育園の「そらべあ発電所」は、ソニー損害保険株式会社のご協賛で寄贈し、同社による寄贈は32基目となりました。沖縄県では、今回が初めての「そらべあ発電所」となります。

すだつ保育園に完成した「そらべあ発電所」

 

すだつ保育園は、沖縄島北部 名護市に位置し今年46年目を迎えました。北部地域は、ガジュマルやヤシの木など南国の木々が青々と育ち、ヤンバルクイナをはじめとした沖縄島以外では見ることができない生き物が多く生息する「やんばるの森」、白いサンゴの砂浜と青くて広い海など、豊かな自然環境が残る地域です。

サンゴの砂浜に広がる海

 

同園では、0歳児から絵本の読み聞かせを毎日続けています。元気いっぱい駆け回って遊べる広い園庭では虫やウサギ、ヤギなどの生き物にふれ、畑や庭では野菜や果物の樹木を育て、生ごみをコンポストで堆肥化して土づくりから収穫まで食育活動を楽しむなど、心身と五感の健やかな成長を見守り続けています。

近年、沖縄でも温暖化の影響を身近に感じてクリーンエネルギーへのシフトを意識するようになり、園内の節電や植樹を行ったり「私たちにできるSDGsとは?」「本当に必要なエネルギーとは?」と職員で考えはじめたことをきっかけに、そらべあスマイルプロジェクトの活動を知り応募。今回の寄贈へとつながりました。

 

園舎と園庭(上)コンポスト設置の様子と飼育のヤギ(下)

 

3月初旬の沖縄は、半袖で過ごせる陽気となり、気持ちのよい式典日和となりました。
きりっとエイサーの衣装を身に着けた、すだつ保育園の年長児さん、姉妹園のすだつ羽地保育園の園児さん65名と、すだつ保育園の理事の皆様や先生方にお集まりいただきました。「すだつ保育園の屋上に太陽光発電設備『そらべあ発電所』が完成したことをお祝いする式典をはじめます。」司会の天久優奈先生のご挨拶で式典をスタート。子どもたちは、何がはじまるのかな?という顔で興味深々です。「今日は素敵なゲストが来てくれましたよ。みんなで呼んでみましょう」と先生が呼びかけると、「そら~! べあ~!」という元気な声と笑顔で、真っ白なホッキョクグマ兄弟「そら」と「べあ」を迎えてくれました。そらべあも嬉しそうです。

園のホール「そら」「べあ」がやってきたよ!

 

続いて、そらべあ基金の青木理事が登壇し「ハイサ~イ!」と沖縄の言葉で子どもたちにご挨拶。タイミングをあわせて式典当日から発電を開始した初々しい「そらべあ発電所」の写真を披露し、発電モニターで、ソーラーパネルが日々発電する電力量を観察する楽しさを子どもたちに伝え、お祝いの挨拶を行いました。

はじめの挨拶  そらべあ基金 青木理事

 

次に、嶺井多美子先生(園長)と天久竜一先生から、そらべあ兄弟がお母さんとはぐれ、地球の気温が暖かくなる地球温暖化の影響、それを食い止めるために頑張っているみんなに会いに旅に出るまでの「そらべあ物語」を、壇上の大きな紙芝居で読み聞かせしていただきました。真剣なまなざしで物語に耳を傾ける子どもたち。同園の本棚には、使い込まれたたくさんの絵本が並んでおり、普段から多くの絵本を子どもたちに読み聞かせしてきた日常を、子どもたちの様子から感じることができました。

嶺井園長と天久先生による紙芝居の読み聞かせ

 

紙芝居の次は、子どもたちに向けて「そらべあワークショップ」を行いました。
私たちが暮らす地球はいま温暖化が進行していることや、温暖化によって世界で起きている困ったこと、その原因には、エネルギーをたくさん使う私たちの暮らしが深く関係していることを伝えました。

地球温暖化って地球の気温(温度)が “どうなること” なのかな?子どもたちにはクイズに挑戦してもらいました。元気よく手を挙げて参加してくれた物知り博士の子どもたち。「ぜーんぶ正解したよー!」と声があがり、大人にも難しい「地球温暖化」のことをしっかり考えてくれました。

続いて手回し発電機とミニ扇風機のセットを壇上中央に用意。子どもたちに大人気の発電実験を行いました。

お手伝いしてくれる子どもたちとソニー損害保険株式会社 経営企画部 広報課の加藤様を壇上にお呼びして実験開始!ハンドルを「よーいドン」で回し始めると、会場のお友達から「がんばれ!がんばれー!!」と飛び上がりながらの声援が送られました。元気よくハンドルを回すと扇風機もビュンビュンと回りました。コンセントがなくても手で回して電気がつくれることを体験した子どもたち。実験後に、子どもたちに一言ずつ、ソニー損保の加藤さんからインタビューしてもらいました。

「おもしろい!たのしかった!」と園児たち

 

盛り上がった会場の熱気がすこし落ち着いたところで、協賛社のソニー損害保険株式会社 経営企画部 広報課 課長の小原様よりご挨拶をいただきました。

ソニー損保 経営企画部広報課 課長 小原様よりご挨拶

 

「沖縄県初のそらべあ発電所設置のお祝いをみんなと一緒にできて嬉しいです。クリーンデーに園の周りをお掃除したり、自然の恵みを活かして環境にやさしい取り組みをされていて素敵ですね。地球がこれ以上暖かくならないように、みんなにもできることをお勉強しましたよね。水の使い方、電気の使い方などお友達やお家の人にも教えてあげてください。「そら」くん、「べあ」くんの涙が止まるように、みんなで頑張ると約束してくれますか?」とお話いただき、子どもたちの元気な「はい!」という声がホールに響きました。

 

続いて、ソニー損害保険株式会社 経営企画部 広報課 課長の小原様より、社会福祉法人巣立会 理事長 嶺井 政史様へ寄贈記念プレートが贈呈されました。

小原課長(左)と嶺井理事長(右)寄贈プレートの贈呈

 

そらべあ基金 理事 青木より、すだつ保育園  園長 嶺井多美子様へ紙芝居を贈呈いたしました。

青木理事(左)と嶺井園長(右)紙芝居の贈呈

 

最後に「そら」と「べあ」から、すだつ保育園の園児代表のお二人に、そらべあの物語の絵本をプレゼントいたしました。

園児の皆さんに絵本を贈呈

 

寄贈品の贈呈後、「そら」と「べあ」へのお礼として、すだつ保育園の園児による名護の曲「イーサー節」のエイサーとSDGsの曲「つばめ」のダンスを披露していただきました。独特の合いの手「指笛」や大迫力の太鼓の音、そしてパワーあるエイサーの踊りとダンスに会場が一気に盛り上がり「そら」と「べあ」までエイサーを踊りはじめました。 すだつ保育園 ぐすーじさびら~(おめでとうの意)☆

名護の曲「イーサー節」のエイサー熱演

 

SDGsの曲「つばめ」上手に踊れたね

 

式の終わりに、嶺井理事長より「すだつ保育園のパンダ組さん(年長児クラス)では、SDGsをテーマにお遊戯会での発表に取り組みました。これからも頑張って取り組んでいきましょう」とご挨拶いただき、閉会といたしました。

社会福祉法人巣立会 嶺井理事長のご挨拶

 

社会福祉法人 巣立福祉会 すだつ保育園の関係者の皆さま、ソニー損害保険株式会社の皆さま、式典でお世話になった関係者の皆さま、ご参加いただきありがとうございました。

当日の様子を、琉球新報社に取材いただき YouTubeで公開中です。「そら」「べあ」も踊って応援しています。
沖縄の皆さん、ありがとうございました!

〇琉球新報 YouTube チャンネル https://www.youtube.com/watch?v=TRjHed-ppJA

第83基目寄贈園 沖縄県名護市 社会福祉法人 巣立福祉会 すだつ保育園
第83基目ご協賛 ソニー損害保険株式会社 幼稚園にソーラー発電所を☆プログラム

※3月末現在、「そらべあ発電所」は85基目の寄贈(設置)が完了しました。寄贈記念式典の開催日は、関係者間の都合により前後することがございます。