お知らせとレポート

76基目のそらべあ発電所が完成
~鳥取県米子市 かいけ心正こども園~

2022年4月11日、鳥取県米子市の学校法人かいけ幼稚園 かいけ心正こども園に寄贈された、第76基目の太陽光発電設備「そらべあ発電所」が完成しました。今回の「そらべあ発電所」は、ソニー損害保険株式会社のご協賛によるものです。同社では鳥取県への寄贈は初となり、合計31基目となりました。

かいけ心正こども園は、大山の麓、目の前は日本海、広い園庭、木のぬくもりのある平屋の園舎という自然に恵まれた環境で、日頃から子どもたちと海岸清掃に取り組むなど故郷を大切に思う気持ちを育て身近な環境問題から考えるということを実践されています。また、令和3年度よりSDGs推進を目的に17の目標を意識した「じぶんごとぷろじぇくと」を開始されており、気候変動やエネルギーについて、「そらべあ発電所」を活用しながら子どもたちにしっかりと伝えたい、というSDGsを連動させた活動意欲に私たちも期待を寄せています。

かいけ心正こども園に設置したソーラーパネル

 

9月28日、「そらべあ発電所」寄贈を記念するオンライン式典を、年長児71名と園の先生方にお集まりいただき、同園にて開催しました。新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、ソニー損害保険株式会社の皆さまとそらべあ基金はオンラインで参加しました。

寄贈式典では、長谷川先生の司会による開会の挨拶のあと「今日はみんなのために遠い北の国から可愛いゲストが来てくれましたよ。みんなで呼んでみましょう」と呼びかけると「そら~! べあ~!」と子どもたちの元気な声がホールに響きました。真っ白なホッキョクグマの兄弟「そら」と「べあ」がホールに登場すると、子どもたちの嬉しそうな笑顔や拍手のお出迎えで、式典が和やかにはじまりました。

ホッキョクグマ兄弟が園にやってきたよ!

 

                                                                                                                                                                                     

 

スクリーンを見ながらオンライン式典に参加

 

はじめに、そらべあ基金の理事 兼 事務局長 下川の挨拶があり「みんなの園では、園の畑で野菜を育てたり、近所で田植えや稲刈りなどもして、美味しくいただいているそうですね。それから海をきれいにするためにみんなでゴミ拾いをするなど、自然を守る活動をたくさんしていると聞いています。自然は、私たち人間に色々な恵みを与えてくれます。この自然の一部でもある太陽の力で、これからはみんなの園のお屋根にある「そらべあ発電所」が電気を作ってくれるようになりました。今日は電気作れたかな、雨だとどうなのかな?とか観察してみてください」と呼びかけました。

理事 兼 事務局長 下川よりご挨拶

 


園舎に設置された「そらべあ発電所」を写真で紹介

 

続いて、先生方によるそらべあ環境ワークショップです。
そらべあの物語の大型紙芝居の読み聞かせや、そらべあが暮らす北極の氷が小さくなっていることを写真フリップで見比べて、どうして地球が温かくなっているのかというお話を、子どもたちはしっかり聞いてくれました。その後、そらべあクイズでおさらいをしながら楽しく盛り上がりました。

そらべあ物語の紙芝居をじっと聞く子どもたち

 

そらとべあの暮らす北極はどこかな?

 

                                                                                                                                                                                     

 

クイズに挑戦!たくさんの手があがりましたね

 

次に、電気を作る実験に子どもたちが挑戦。手でハンドルを回す力を利用して発電する道具を使って扇風機を動かす実験を行いました。挑戦してくれた子どもたちは、一生懸命回してくれて、「回すのが大変だった」などの感想を教えてくれました。電気を作る大変さを知ってもらったところで、自然の力でも電気が作れることや、園舎の屋根に完成した「そらべあ発電所」はお日様の力で電気を作れることを伝えました。また、地球温暖化は世界中の人たちが一緒に考えなければいけない問題で、電気の使い方をきちんと考え無駄遣いをしないことや、自分たちに出来るエコなことにチャレンジしよう、ということもお話ししました。

ぐるぐる回すと扇風機が回りはじめるよ!

 


がんばれ~がんばれ~!みんなも応援ありがとう!

続いて、今回の協賛社であるソニー損害保険株式会社 経営企画部 広報課 課長の小原様より、園児たちに向けて「みなさんの園の様子を写真で見せてもらいました。近くに海が広がっていて、お庭が広く、豊かな自然に囲まれている素敵な環境ですね。また、みなさんは、省エネ、エコバッグ作り、海岸のお掃除など自然に優しい取り組みをたくさんされていてすばらしいですね。今日は地球温暖化についてお勉強しましたね。これ以上地球が温かくならないように、そらくんとべあくんが一日も早くお母さんに会えるように、みんなにも出来ること、電気を大事に使う、水道は出しっぱなしにしない、おもちゃを大事に使う、是非協力してください。今日お勉強したことは今日ここにいないお友達やお家の人にも教えてあげてください」とお話しがありました。また、出席者の皆さまに向けて「そらべあ発電所を大事に有効に使っていただけると私どもも大変嬉しく思います。」とご挨拶をいただきました。


ソニー損保 経営企画部 広報課 課長 小原様よりご挨拶

 


子どもたちへの寄贈絵本とソニー損保からのご挨拶状

同社の自動車保険は「保険料は走る分だけ」を特徴としており、ご契約者が契約時に想定した走行距離よりも走らなかった分を、100㎞につき1円で換算しご寄付いただいております。同社から保護者の皆様宛てのご挨拶状にて、この仕組みやこれまでの取り組みなどについてお伝えいただきました。

寄贈品の記念プレートとそらべあ物語の紙芝居の贈呈には、訪問することができなかったソニー損害保険株式会社とそらべあ基金の代理として「べあ」と「そら」から同園の理事長  秋田様と園長 吉田様へ手渡されました。

秋田 昌志理事長へ寄贈プレートの贈呈

 

吉田 典穂園長へ紙芝居を贈呈

 

そらべあ絵本を園児さんにプレゼント

 

記念品の贈呈を行ったあと、子どもたちが「SDGs17目標のおぼえうた」に合わせ体操を披露してくれました。「わたしたち地球に~住み続けるためには♪今の暮らし方~変える必要がある♪」という深いメッセージからはじまる大人でも難しい「SDGs」目標の歌を、みんなで元気いっぱいに体を動かしながら、式典を盛り上げてくれました。

とっても上手な歌と体操をありがとう

米子市長 伊木 隆司様より、式典開催をお祝いする祝電も届き、ご紹介しました。

最後に、秋田理事長より「そらべあ発電所は、どれくらい電気を作っているのか、また自分たちの園はどれくらい電気を使っているのか、興味を持って見てみてください。興味を持つことが「じぶんごとぷろじぇくと」の第一歩です。みんなが地球に優しいことを頑張ってやっていけば、そらとべあが笑って暮らせる日が来ます。発電所をもらって終わりではなく、今日が始まりの日です。これからもずっと続けていくことがSDGsです。海のゴミを拾ったり、リサイクル活動をしたり、お友達と仲良くしたり、家族にありがとうと感謝したり、これからも頑張っていきましょう」とお話しいただいて閉会となりました。

学校法人かいけ幼稚園 かいけ心正こども園  秋田理事長よりご挨拶

 

玄関に設置された発電モニター

 


園児にプレゼントされた絵本「そらべあ」(左)
寄贈記念プレート(中央)
園にプレゼントされた紙芝居(右)

 

参加者のみなさんと一緒に記念撮影

 

学校法人かいけ幼稚園 かいけ心正こども園の皆さま、ソニー損害保険株式会社の皆さま、ご関係者の皆さま、ご参加いただきましてありがとうございました。

第76基目寄贈園 鳥取県米子市 かいけ心正こども園
第76基目ご協賛 ソニー損害保険株式会社
撮影:たねだ写真店(鳥取県米子市)

※そらべあ発電所は9月28日現在、全国に全79基寄贈しています。これは、感染症による影響や、寄贈式典開催の日程調整都合により各園の式典日程が前後したことによるものです。