お知らせとレポート

75基目のそらべあ発電所が完成
~香川県高松市 らく楽寺井幼稚園~

2022年2月27日、香川県高松市の学校法人らく楽学園 らく楽寺井幼稚園に第75基目の太陽光発電設備「そらべあ発電所」が完成しました。ソニー損害保険株式会社のご協賛による「そらべあ発電所」の寄贈は、今回で記念すべき30基目となりました。長きにわたりご支援をいただきまして感謝申し上げます。

らく楽寺井幼稚園は、昭和35年4月に同園の前身となる寺井第二百華幼稚園として地域に開園。以来60年以上、地域に根差した幼児教育を実践されています。今から5年前に幼稚園型認定こども園として認定をうけ、毎日の英語教育や、知育、音楽、体育など幼稚園の教育活動を残しつつ、子どもたちと共に多くの特別活動に取り組まれている園です。

また、子どもたちと一緒に野菜を育て収穫し調理して食べたり、雨水をタンクに貯めて花や野菜の水やりに再利用したり、廃材を利用したおもちゃ作りをするなど、日頃から自然の循環を意識しエコ活動を行っています。今回の「そらべあ発電所」の寄贈をきっかけに、園児だけでなく保護者の方へも園のブログで発信したいなど、エコ活動を家庭と連携して広げたいという意欲に期待を寄せています。

 

思い切り体を動かして遊べる広々とした運動場

 


らく楽寺井幼稚園の園舎屋根に設置したソーラーパネル

お天気にも恵まれた4月18日、太陽光発電設備の寄贈を記念する式典を開催し、ソニー損害保険株式会社の皆さまとそらべあ基金からの参加者は、新型コロナウイルス感染症の影響を検討し、オンラインでつないで参加いたしました。園のホールには、4月から年長年中クラスに進級した子ども達91名と先生方が参加、同園の大江先生の司会で開会の挨拶のあと「今日はみんなのために遠い北の国から可愛いゲストが来てくれましたよ。みんなで呼んでみましょう」と呼びかけると「そら~!べあ~!」と子どもたちの元気な声がホールに響きました。真っ白なホッキョクグマの兄弟「そら」と「べあ」がホールに登場すると、子どもたちの嬉しそうな笑顔や拍手のお出迎えで、式典が和やかにはじまりました。

 

ホッキョクグマ兄弟が園にやってきたよ!

 

スクリーンを通してみんなにご挨拶

 

次に、そらべあ基金の理事 兼 事務局長の下川の紹介がありました。「らく楽寺井幼稚園での様々なエコ活動は素晴らしく、その活動はお日様や雨や風が関係していることを伝え、また、これからはお日様の力を使って、お屋根の「そらべあ発電所」(スクリーン上に屋根の太陽光パネルの写真を表示)が電気を作ってくれるようになったので、園にある発電モニターで、今日は電気作れたかな、雨だとどうなのかな?など観察してみてほしい」、と呼びかけました。

 

理事 兼 事務局長 下川よりご挨拶

 

そして会場の子どもたちに「そらとべあの目のあたりに見えるものは、何かな?」と問いかけ、会場から「涙!」と子どもの声。「みんなはどんな時に涙を流すかな?実は北極で大変なことが起きています。堀上先生と久保先生にそらべあ物語の紙芝居を読んでもらいましょう」と会場に場を戻しました。

園の先生方による大型紙芝居の読み聞かせや、そらべあが暮らす北極で起きている大変なことを北極の氷の写真フリップで見比べて変化を確認しました。続いてそらべあクイズにも挑戦。地球温暖化について考え、元気いっぱい手を挙げて参加してくれました。地球温暖化は世界中の人たちが一緒に考えなければいけないよね、と答えをお話しながら楽しく学ぶ時間となりました。

 


そらべあ物語の紙芝居をじっと聞く子どもたち

 


クイズに挑戦!たくさんの手があがりましたね

 

続いて、電気をつくる実験に子どもたちが挑戦。手でハンドルを回す力を利用して発電し、扇風機を回す実験を行いました。見ている子ども達は「頑張れ!頑張れ!」と一生懸命応援し、扇風機が回ると「すごーい!」と拍手をして喜んでいました。実験に挑戦してくれた子どもたちは「楽しかった」「大変だった」などの感想を教えてくれました。電気を作る大変さを知ってもらったところで、自然の力でも電気が作れることや、園舎の屋根に完成した「そらべあ発電所」はお日さまの力で電気を作れることを伝えました。大切な電気の使い方をきちんと考え無駄遣いをしないでほしいことや、自分たちに出来るエコなことにチャレンジしようと呼びかけました。

 

ぐるぐる回すと扇風機が回りはじめるよ!

 

次に、ご協賛いただいたソニー損害保険株式会社 経営企画部 広報課 課長の小原様よりご挨拶をいただきました。「みんなで力をあわせて電気や水を大事にして、いつか、そらくん、べあくんの涙がとれて笑顔になれるように協力してくださいね。そしてお友達やお家の人にもぜひ今日のことを教えてあげてください。」とお話がありました。

 

経営企画部 広報課 課長 小原様よりご挨拶

 

同社の自動車保険は「保険料は走る分だけ」を特徴としており、ご契約者が契約時に想定した走行距離よりも走らなかった分を、同社が100㎞につき1円で換算しご寄付いただいております。このご支援により幼稚園や保育園へ「そらべあ発電所」を寄贈している取り組みを保護者の皆さまに向けたご挨拶状で紹介させていただきました。

 

寄贈絵本と合わせてお届けしたご挨拶状

 

寄贈品の記念プレートとそらべあ物語の紙芝居の贈呈には、訪問することができなかったソニー損害保険株式会社とそらべあ基金の代理として「そら」と「べあ」から同園の理事長 西島 保幸様と園長 髙木 真美様へ手渡されました。

 

西島 保幸 理事長へ寄贈プレートの贈呈

 

髙木 真美 園長へ 紙芝居を贈呈

 

そらべあ絵本を園児さんにプレゼント

 

記念品の贈呈を行ったあと、子どもたちが手話をまじえて「手のひらを太陽に」の歌を披露してくれました。元気いっぱい会場を盛り上げてくれました。

手話も歌もとっても上手でした。ありがとう

 

最後に、西島理事長より「地球温暖化の影響で大雨、洪水、大型台風などの災害が全国各地で発生し、人間や他の生物が健康で安全に生きていけなくなっています。これは人間の都合を最優先した結果です。今世界はこの問題への具体的対策に迫られています。本園でも環境教育のひとつとして太陽光発電を積極的に活用して、未来を担う子どもたちに世界に通用する力をつけてもらいたい。また地域の皆さまに対しても地球温暖化の防止、並びに再生可能エネルギーの普及啓発に努めてまいります。」という今後の抱負が述べられて、閉会となりました。

 


学校法人らく楽学園 西島理事長よりご挨拶

 

後日、式典の様子を園のブログに素敵な記事として掲載していただきました。
子どもたちがおうちの方に話す姿や、翌朝「そらべあの話を聞きました!」という保護者の話など、式典の様子をご家庭でもお話してくれたことを教えていただき、大変嬉しく思います。これからも環境教育に本寄贈を役立てていただきたいと願っております。

らく楽寺井幼稚園のブログもあわせてご覧ください。

https://ameblo.jp/teraikids/entry-12738125592.html

 

記念プレートと発電モニター

 

青空の下、園庭にて30基記念の集合写真

 

学校法人らく楽学園 らく楽寺井幼稚園の皆さま、ソニー損害保険株式会社の皆さま、ご関係者の皆さま、ご参加いただきましてありがとうございました。

第75基目寄贈園 香川県高松市 らく楽寺井幼稚園
第75基目ご協賛 ソニー損害保険株式会社
撮影:有限会社 双葉写真館(香川県高松市)