お知らせとレポート

74基目のそらべあ発電所が完成
~千葉県千葉市 アストロベースキャンプ保育園~

2022年2月26日、千葉県千葉市の社会福祉法人宙福祉会 アストロベースキャンプ保育園に第74基目の太陽光発電設備「そらべあ発電所」が完成しました。今回の「そらべあ発電所」は、ソニー損害保険株式会社のご協賛により寄贈しました。同社による寄贈は29基目となります。

そらべあスマイルプロジェクトはプロジェクト開始から14年目を迎え、気候変動の影響はより身近なものとなっています。そこで、これまで以上に自然エネルギーの普及・啓発が求められることから、2021年の募集より太陽光発電容量を約3kW相当から約5kW相当に増やし設備の拡充を行い、環境教育活動を支援するため園内の環境教育プログラム「そらべあちゃんの日」を設けてサポートします。今回のアストロベースキャンプ保育園での式典は、この新たに拡充された枠組みで行われる初の式典となりました。

 

緑の芝生で元気いっぱいの園児たち


 
アストロベースキャンプ保育園では、職員自ら園庭を芝生化し、園児が裸足で走ったり寝転んだりして遊べる開放的な環境づくりや、給食室の野菜くずをコンポストで肥料にして畑で野菜を育てたり雨水タンクを設置して水遊びに利用したりと、日頃から自然の循環を意識したエコ活動に取り組まれています。今回の「そらべあ発電所」の寄贈をきっかけに、園児だけでなく保護者の環境問題への関心を高め地域に発信していきたい、という意欲に期待を寄せています。

今までより発電容量が増えたソーラーパネル


 
桜の花が咲きはじめた3月29日、新型コロナウイルス感染症の影響を検討し、太陽光発電設備の寄贈を記念する式典をオンラインで開催いたしました。式典当日は、卒園式を終えて4月から小学生となる年長児11名がお揃いの黄色Tシャツで園の先生方と参加、同園の佐々木先生の司会で開会の挨拶のあと「今日はみんなのために遠い北の国から可愛いゲストが来てくれましたよ。みんなで呼んでみましょう」と呼びかけると「そら~! べあ~!」子どもたちの元気な声がホールに響きました。真っ白なホッキョクグマの兄弟「そら」「べあ」がホールに登場すると、子どもたちの嬉しそうな笑顔や拍手のお出迎えで、式典が和やかにはじまりました。
 

ホッキョクグマ兄弟が園にやってきたよ!

スクリーンを見ながらオンライン式典


 
次に、そらべあ基金の理事 兼 事務局長の下川の紹介があり、「アストロベースキャンプ保育園では、自然の循環といったことを活かしてバケツで稲を育てて収穫したお米でおにぎりを作って食べたりと自然の循環を大事にした活動をたくさんされている素敵な園だと聞いています。自然の循環はお日様や雨や風が関係していますね。お屋根の「そらべあ発電所」(スクリーン上に屋根の太陽光パネルの写真表示)が電気を作ってくれるようになったので、園にある発電モニターという機械で電気をつくっている様子がわかります。今日は電気作れたかな、雨だとどうなのかな?とか観察してみてください」と呼びかけました。
 

理事 兼 事務局長 下川よりご挨拶


 
そして会場の子どもたちに「そらとべあの目のあたりに見えるものは、何かな?」と問いかけ、会場から「涙!」と子どもの声。「みんなはどんな時に涙を流すかな?実は北極で大変なことが起きています。髙木先生と坂本先生にそらべあ物語の紙芝居を読んでもらいましょう」と会場に場を戻しました。

そらべあ環境ワークショップでは、園の先生方による大型紙芝居の読み聞かせや、そらとべあが暮らす北極で起きている大変なことを北極の氷の写真フリップで見比べて変化を確認したり、そらべあクイズで、地球温暖化は世界中の人たちが一緒に考えなければいけないよね、と答えをお話しながら楽しく学ぶ時間となりました。
 

そらべあ物語の紙芝居をじっと聞く子どもたち


 

3つのクイズ たくさんの手があがりましたね


 
続いて、電気をつくる実験に子どもたちが挑戦。手でハンドルを回す力を利用して発電する道具を使って扇風機を回す実験を行いました。いくつかの発電方法の1つが自然エネルギーであり、身近な例として園舎の屋根に太陽光発電が設置されたことを写真で伝えました。大切なエネルギーなので使い方もきちんと考え電気の無駄遣いをしないでほしいことや、自分たちに出来るエコなことにチャレンジしようと呼びかけました。

ぐるぐる回すと扇風機が回りはじめるよ!


 
次に、今回の協賛社であるソニー損害保険株式会社の経営企画部 広報課 課長の小原様からご挨拶をいただき、そらべあ環境ワークショップの内容にふれたあと「みんなで力をあわせて電気や水を大事にして、いつか、そらくん、べあくんの涙がとれて笑顔になれるように協力してくださいね。そしてお友達やお家の人にもぜひ今日のことを教えてあげてください。」というお話しがありました。

経営企画部 広報課 課長 小原様よりご挨拶


 
同社の自動車保険は「保険料は走る分だけ」を特徴としており、ご契約者が契約時に想定した走行距離よりも走らなかった分を、同社が100㎞につき1円で換算し寄付していただいております。このご支援により幼稚園や保育園へ「そらべあ発電所」を寄贈している取り組みを保護者の皆さまに向けたご挨拶状で紹介させていただきました。

寄贈絵本と合わせてお届けしたご挨拶状


 
寄贈品の記念プレートとそらべあ物語の紙芝居の贈呈には、訪問することができなかったソニー損害保険株式会社とそらべあ基金の代理として「そら」と「べあ」から同園の理事長 大場 義之様と園長 大場 美佐子様へ手渡されました。

大場 義之 理事長へ寄贈プレートの贈呈


 

大場 美佐子 園長へ紙芝居を贈呈


 

そらべあ絵本を園児さんにプレゼント


 
記念品の贈呈を行ったあと、ピアニカ、太鼓、鈴やシンバルなど、たくさんの楽器を使った合奏曲「勇気100%」を、年長児の皆さんに披露していただきました。練習を重ねて息がぴったりと合った上手な合奏で会場を盛り上げてくれました。

勇気が100%わいてくる演奏♪ありがとう


 
続いて、同園の嘱託歯科医師であり卒園生の保護者でもある来賓の千葉市 市議会議員 阿部様よりご挨拶をいただき「アストロベースキャンプ保育園が行ってきたソフト面の取り組みの結果に、太陽光発電設備の寄贈によるハード面が加わりました。千葉県が推進するちばSDGsパートナーの認定園として更に取り組んでいただきたい」と励ましの言葉がありました。
 

千葉市 市議会議員 阿部様よりご挨拶

最後に、大場理事長より「太陽光発電によって、日がでるとメーターもあがり電気がうまれています。電気のおかげで暖房があり暖かく過ごせます。ないと寒くて嫌だよね。だけど、温暖化も嫌だよね。自然環境との共生、ありがたみを理解し、幼児期から環境への理解とアプローチを身につけ、成長したときには地域社会に貢献できるような人材となる基礎を身につけさせたい、いただいた設備はそれらのために有効に活用していきたい」という今後の抱負が述べられて、閉会となりました。

社会福祉法人宙福祉会 大場理事長よりご挨拶


 
千葉県は日照条件がよく年間を通じ安定した太陽光発電量が期待できます。同園には、千葉県が推進する「ちばSDGsパートナー」認定園として環境・社会・経済の3側面の具体的な取り組みを行う実践園として、本寄贈を役立てていただきたいと願っております。

玄関に飾られた記念プレートと発電モニター

ちばSDGsパートナー登録証

オンライン参加の皆さんと一緒に記念写真


 
社会福祉法人宙福祉会 アストロベースキャンプ保育園の皆さま、ソニー損害保険株式会社の皆さま、ご関係者の皆さま、ご参加いただきましてありがとうございました。

第74基目寄贈園 千葉県千葉市 アストロベースキャンプ保育園
第74基目ご協賛 ソニー損害保険株式会社
撮影:宮野木写真館(千葉市稲毛区)