お知らせとレポート

70基目のそらべあ発電所が完成
~埼玉県さいたま市 認定こども園母の会 木の家~

2020年7月26日、埼玉県さいたま市の学校法人母の会「認定こども園母の会 木の家」に第70基目となる太陽光発電設備「そらべあ発電所」が完成しました。今回のそらべあスマイルプロジェクトは、ソニー損害保険株式会社様のご協賛により寄贈を致しました。同社による「そらべあ発電所」の寄贈は27基目、埼玉県内へは初寄贈となります。

屋根のシンボル風見鶏と今回設置された太陽光パネル(一部)



認定こども園母の会は、さいたま市浦和区の閑静な住宅街にあります。そらべあスマイルプロジェクトの応募書類には、同園の歴史がわかるオリジナル絵本が添付されていました。戦後、婦人会組織の母たちが集まり「母の会」の取り組みによって浦和母の会幼稚園を設立、1991年には木の家現園舎ができあがり、現在は0歳から5歳の139名の園児さんが通っています。定員140名に対して、職員50名という恵まれた保育環境で、キリスト教信仰を土台とした保育を実践されています。

みなさんと一緒に記念撮影!

成長した大きな木が木陰をつくる園庭

庭先の棚に色づきはじめたブドウ

同園は、子どもの感性や個々の興味関心を大切にする「コーナー保育」を通じて、乳幼児期は小学校前の準備期間ではなく、人としての基礎を培う一生のうちで最も大切な時期と考え、自然に親しみ、遊びの時間を大切にされています。そらべあ基金の事務局スタッフも、その活動を拝見させていただきました。

園児さんがホールであちこちのコーナーに分かれて自分の興味がある活動(遊び)に参加しています。ホールには特別な着色もせず自然のそのままの風合いを生かした木で作られた沢山のテーブルや椅子があり、組み合わせて滑り台になったり、成長に合わせて高さを調節したりと、自由自在にコーナーを作っていました。保護者による手作りおもちゃなども手にとりやすい位置にあり、物を長く大切に使われている様子でした。同園から巣立った園児さんが成長し、結婚し子どもが生まれて保護者となられたり保育者となられている話も伺い、地域に根差した園であることを感じました。

組み合わせ次第で違う用途に

保護者による手作りのフェルトおもちゃ

今年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、寄贈式典の実施について関係者間で相談したところ、9月1日(水)の始園日にあわせてはどうかと園様よりご提案をいただきました。当日は、保護者会が予定され保護者様や園児さんが多く集まることもあり、感染予防対策をとって最少人数で訪問させていただくことになりました。

始園日は、最初に保護者会、その後に園児さんを集めたお祝い会となり、環境ワークショップを園庭で実施しました。9時過ぎから始まった保護者会では、朝から60名の皆さんがホールにお集りいただき、同園の真﨑事務長からのご紹介のあと、そらべあ基金の理事 兼 事務局長の下川より、太陽光発電設備の寄贈をお祝いするご挨拶をさせていただきました。

保護者の皆さんに向けご挨拶される真﨑事務長

保護者の皆様が集まるホールの様子

寄贈記念品の紙芝居と絵本

理事 兼 事務局長の下川よりご挨拶

保護者会がはじまる前の園庭は、園児さんたちが元気に駆け回り、それぞれのお気に入りの場所で遊ぶ姿がみられましたが、ホールでの保護者会が終わり園庭にでてみると、先生方によるあっという間のセッティングで、110名の園児さんや先生方が集まり野外特設会場が出来上がっていました。

正面には小さな台が用意され、9月にお誕生日を迎える園児さんをお祝いする会がはじまりました。先生から「大きくなったら、なにになりたいですか?」と質問をされ「大きくなりたい!」と元気に答える園児さんに、思わずほっこりです。続いて、そらべあ基金を紹介いただき、そらべあ環境ワークショップの始まりです。台風など、お天気も数日前から心配されましたが、当日は園庭で過ごすにはちょうどよい気温で園児さんたちも何がはじまるのかな?と注目をしてくれました。最初に、そらべあの涙のわけを知ってもらうために、そらべあ紙芝居の読み聞かせをさせていただきました。

特設会場は気持ちのよい園庭で

そらべあの紙芝居、初の野外公演のはじまり♪

園児さんもお話をじっと聞いています

紙芝居の後は、そらべあたちが暮らす北極が暖かくなっている話を振り返りながら伝え、地球温暖化はどこで起きているのかな?などのクイズをみんなに聞いてみました。「ちきゅうおんだんか」という難しい言葉をスラスラお話してくれた園児さんもいて、みんなの知っている知識に、事務局スタッフのほうが驚く場面もありました。

クイズ:地球温暖化はどこでおきてるのかな?

さて、どっちでしょう?手をあげてね

はーい!元気に手があがりましたね

紙芝居やクイズの後、これ以上、地球が暖かくなり続けないために、みんなと一緒にできるエコアクションをご紹介。早寝早起きや、電気・水道のムダ使いにも気をつけたり、物を大切にしようね、など普段の生活でもぜひ行動してほしいことを紹介し、会をお開きにしました。

外が気持ちよい園庭の活動の様子

風通しのよい園庭で、園児の皆さんには、屋根に設置された太陽光パネルが自然の力で園の電気をつくっているよ、というお話や、ホッキョクグマのそらべあ兄弟が涙を流して泣いているのは地球温暖化が関係しているよ、とお話することが出来ました。コロナ禍の感染症予防への対策も配慮しつつ10分程度と短い時間でしたが環境教育活動を行うことが出来ました。最後に、園の遊具の上からカメラマンさんの元気な掛け声で、にっこり手を振ってもらい、屋根の太陽光パネルと一緒に寄贈記念撮影を行いました。

後日、同園へ寄贈した木の寄贈記念プレートと発電しているモニターの写真をいただきました。同園での今後の環境教育活動にぜひお役立ていただきたく期待をしております。

小林 明代 園長先生と木の寄贈プレート

発電が開始したモニターの様子

埼玉県は、全国的にも晴天率が高く太陽光発電に適していることから、県では県民あんしん共同太陽光発電事業補助制度などで太陽光を推進する普及啓発を行っています。今回も、当該プロジェクトのご案内を、埼玉県庁を通じ市区町村から園へご案内いただいたことがきっかけとなり、同園よりご応募をいただきました。情報発信へご協力をいただきまして、ありがとうございました。

最後に、認定こども園母の会の皆さま、ご協賛いただいたソニー損害保険株式会社の皆さま、ご協力いただきましたご関係者の皆さま、ありがとうございました。

第70基目寄贈園 埼玉県さいたま市 認定こども園母の会「木の家」

第70基目ご協賛 ソニー損害保険株式会社様の取り組み

撮影:Limefilm (埼玉県さいたま市)