お知らせとレポート

エコデザイン2011国際シンポジウムに「そらべあ基金」の取り組みを発表しました。

エコデザイン国際シンポジウムは、国内外の大学、研究機関の研究者や企業の技術者などが
エコデザインを目的に広く結集して、研究開発成果や新技術、実践事例を持ち寄り議論する会議です。
従来の個別領域を対象とした会議では得ることができない、目指すべき社会イメージを肌で感じ、
今後の企業活動や研究開発の足がかりにすることを目的とし、世界30カ国以上、200件以上の
研究発表がある大きなシンポジウムになります。

本年度は、京都のCulture Heart of Japanにおいて2011年11月30日~12月2日に開催され、
副題である「持続可能社会に向けた価値イノベーションのためのデザイン」をテーマに
様々な企画、セッションが行われました。
(エコデザイン2011国際シンポジウム サイト:http://www.ecodenet.com/ed2011/jpn/indexjpn.html

今回発表した論文は「キャラクターブランドによるコーズリレーテッドマーケティング(※)戦略」として、
当基金の理事を兼任する東京造形大学の山際康之教授から行われました。

(英文論文名)
A Cause-Related Marketing Strategy with a Character Brand
-The Case Study of Proiects at Solar Bear Fund,a Japanese Non-Governmental Organization-
Yasuyuki Yamagiwa,Yurie Makihara,Megumi Harayama

当基金ではキャラクターを用いたコーズリレーテッドマーケティングを展開しており、
論文では、企業の商品、サービスに「そらべあ」を表示し、その商品などを販売することで売上の一部が寄付され、寄付額に基づき、幼稚園などの施設に太陽光発電設備を設置されるプロジェクトの取り組みや、
そらべあのキャラクターを絵本、DVDやグッズなどに展開することでキャラクターの世界観を
広く認知化している点についてモデル化して論じました。

嬉しいね
発表の質疑応答では海外の参加者からフェアトレードや気候変動など日本で想像することが難しい概念を
簡単に伝えられるいいツールであるという意見が述べられました。また、これまでの日本人による「キャラクター」利用の成功例から、海外での展開もおもしろいのでは、という意見も寄せられました。

そらべあ基金では今後もそらべあの世界観を幅広く展開し、再生可能エネルギ―の普及と
より多くの子供たちに環境保護の大切さを学んでもらえるよう努めてまいります。

(※)コーズリレーテッドマーケティングとは、
商品やサービスの売上の一部を社会貢献活動を行なっている
NPO法人などに寄付し、社会貢献を行うと同時に、販売促進を
行なうマーケティング手法になります。