お知らせとレポート

大田区立池雪小学校「夏休みわくわくスクール」で環境教室を実施

 

8月28日(火)、そらべあ基金は東京都大田区立池雪(ちせつ)小学校で開かれた「夏休みわくわくスクール」に参加。環境授業&ワークショップを行いました。

「夏休みわくわくスクール」は、夏休み期間中に子どもたちに学校の授業とは異なる体験をしてもらう場として同校PTAが主催して毎年開講しているもので、スポーツ、伝統文化、音楽、料理など、さまざまなジャンルにわたる講師を学外から招いて約30講座を実施。子どもたちは事前に受けたい講座を選んで申し込みます。

今回2度目の参加となるそらべあ基金の講座も大人気だったようで、応募者の中から抽選で選ばれた70名(低学年の回:30名、高学年の回:40名)の子どもたちが出席してくれました。

夏休みにもかかわらずたくさんの子どもたちが集まってくれました。

 

1回60分の講座では、前半に「地球温暖化」と「自然エネルギー」について理解を深めてもらえるよう、ムービーやクイズ、手回し発電体験を交えた授業を行い、後半は「ソーラーLEDランプ」の工作に挑戦してもらいました。

はじめに「そらべあ兄弟」の紹介をします。「かわいい!」「でも、なんで泣いているの?」と疑問を持つ子どもたち。そこで、そらべあ兄弟がお母さんと離れ離れになってしまったストーリーをアニメーションで見てもらい、地球温暖化の影響で、北極の氷がどんどん少なくなってきていることを知ってもらいます。

そらべあの物語をアニメーションで見てみよう。

 

ムービーを見終えたら、地球温暖化の原因がCO2の増加にあることを学び、その影響は動物や植物だけでなく、人間の生活をも脅かし始めていることを理解。その解決策のひとつとなる「自然エネルギー」について一緒に考えていきます。

みんなとても真剣に聞いてくれたし、発言もたくさんしてくれました。

 

今回は化石燃料を燃やさない、つまりCO2を出さないで電気を作れる「手回し発電」も体験してもらいました。白熱電球を1個点灯するだけでも、疲れるくらい力が必要なことが身をもって体験できたようです。また、白熱電球を灯すには強い力が必要なのに、LED電球は弱い力でも明るく光ることで、LEDの方がはるかに省エネルギーであることも体感してもらいました。

手回しで電気を作る実験。これならCO2は出ないけど、とっても疲れちゃうね。

 

授業の後は手を動かす工作の時間。学んだばかりの自然エネルギーのひとつである太陽光を利用したソーラーLEDランプを作ります。中学生ボランティアやPTAのみなさんにも手伝ってもらいながら、子どもたちが自由にランプシェードをデザインし、個性豊かなオリジナルランプを次々と作り上げていきました。

マスキングテープやスタンプシールでソーラーLEDランプをきれいにデザインしてね。

高学年の回では、マスキングテープだけでなく、型紙やセロハン、クラフトパンチなども用意。よりオリジナリティあふれるランプを作れるようにしたので、独創的なデザインのランプが次々と出来上がっていきました。

みんなの夜を自然エネルギーで彩ってもらえたらうれしいです。

型紙を切り抜いてセロハンで色づけしてみます。

 

<参加してくれた子どもたちの感想 (アンケート結果より)>

「地球温暖化のえいきょうで、動物たちが苦しんでいることを知り、CO2をあまり出さないように気を付けたいと思いました。CO2を出さない自然エネルギーを使いたいと思いました」

「地球温暖化のことは知っていましたが、もっと詳しくなれました。すてきなランプが作れて楽しかったです」

「今度から電気をむだにしないようにしたいです」

「日本では自然エネルギーが8%しか使われていないことにおどろいた」

「地球温暖化が進むと、私が思っていたよりも大変なことになってしまうことにとても驚きました」

「ぼくもCO2をふやさないようにがんばります」

「そらとべあのきもちをかんがえると、どりょくしないといけないとおもいました」

「みらいがこまらないように、できるだけしぜんのエネルギーをつかおうとおもいます」

子どもたちから地球温暖化や自然エネルギーについてたくさんの感想が寄せられました。

 

今回のそらべあ環境教室は(株)NTTスマイルエナジー様のご寄付により実施することができました。継続的なご支援に感謝いたします。また、マスキングテープをご提供いただきましたシール堂印刷様、いつもありがとうございます。そして、池雪小学校PTAわくわく委員会、中学生ボランティア、お手伝いくださった保護者のみなさま、ありがとうございました。