お知らせとレポート
「しろくまカメラマンに聞いてみよう!」@板橋区立エコポリスセンターを開催しました!

(報告レポ―ト作成:インターン折井万里子)
12月14日、板橋区立エコポリスセンター(東京都板橋区)にて30周年記念の年にあわせて開催された「ASOBU×MANABUフェスタ」にて、そらべあ環境ワークショップ「しろくまカメラマンに聞いてみよう!」を実施し、34名の方にご参加いただきました!
フェスタは、子どもから大人までが環境について学ぶことを目的としたイベントで、当日も多くの来場者でにぎわっていました。

本ワークショップでは、しろくまカメラマンの丹葉暁弥さんが登壇し、しろくまの生態や写真撮影を通して感じてきた思いについて、実際に撮影したしろくまの写真を交えながらお話しいただきました。丹葉さんは、しろくまが好きだからこそカメラマンとして写真を撮っていると語り、しろくまと人との関係について深く考えながら撮影を続けていることを紹介しました。
私は初めてこのワークショップに同行しました。特に印象に残ったのは、丹葉さんが「しろくまが人を襲い、結果として殺されてしまう事態を避けたい」という強い思いを持って撮影に向き合っている点でした。丹葉さんは、必ず車の中から撮影を行い、寒さの厳しい環境でもエンジンを切り、窓を開けて同じ空気の中で写真を撮ることで、しろくまを刺激しないように細心の注意を払っているそうです。そうした姿勢は、好きだからこそ守りたいというしろくまへの愛の表れだと思いました。また、「長年撮影を続ける中でしろくまの表情から気持ちを感じ取れるようになった」という言葉からも、しろくまを理解しようとする丹葉さんの姿勢が伝わってきました。参加者は、写真一枚一枚に込められた丹葉さんの思いに耳を傾けていました。

質問コーナーでは、「しろくまはどうやってアザラシを捕まえるのか」という質問が出されました。これに対し、しろくまは周囲2〜3km先の匂いを感じ取ることができ、向かい風になるように匍匐前進で近づくことで、アザラシに自分の匂いを気づかれないようにしていることが説明されました。さらに、足に生えた毛やでこぼこした肉球と爪が、防寒や滑り止め、足音を消す役割を果たしていることも紹介され、参加者はしろくまの体のつくりに驚いている様子でした。


ワークショップでは、地球温暖化による影響についても触れられました。昔に比べて海に氷が張る時期が三週間以上遅くなっており、氷が張るのが一週間遅れるだけでしろくまの体重が約10キロも減ってしまうという現状が伝えられました。その結果、しろくまの数が減少し、体も小さくなってきているといいます。尚、氷が解けることで本来いなかった魚が入り込み、それを食べることで冬前に太った状態になるという異常な変化も起きていることがテレビで紹介されましたが、これは、かなり限られた地域で起こっている現象だろうとのことでした。
最後に丹葉さんは、「人間はどうやってしろくまと仲良く暮らしていけるのか」という問いを参加者に投げかけました。日本でも今年はクマをめぐる問題が注目されましたが、殺す・抑えることだけに目を向けるのではなく、共存していく視点が必要であることが強調されました。カナダのチャーチルでは長い間の試行錯誤の末、現在は人間の居住地域に現れた熊は、殺すのではなく、麻酔で捕獲し暫く暗く狭い場所に閉じ込めて、人間の居住地域には近寄らないように教えた後、また麻酔をしてヘリコプターで離れた場所へ運び、野生に返しているそうです。
その後、そらべあ基金スタッフから、地球温暖化の原因とそれを止めるために一人一人ができることや自然エネルギーについて紹介して、ワークショップは終了となりました。
参加者からの感想(抜粋)
・しろくまについて知らないことが思っていた以上に多かったため、勉強になりました。
・しろくまの生活や現状を写真や動画を通して知ることができました。今日のお話を通して、環境保護について行動していければと思います。
・しろくまには15ほどの生息地域があり、それにともない行動パターンが変わる事を知れてよかった。今度その地域別の行動パターンを知りたい。
・地球温暖化が具体的にどう生物に影響しているのか、わかってよかった。
ご参加いただいた皆様にとって、しろくまを通して環境問題と人と野生動物の関係を考える、学びの多い時間となったのではないかと思います。
今回の環境ワークショップは、kolmikkoからのご支援を活用させていただきました。
どうもありがとうございました!