お知らせとレポート

「学びのフェス2025夏」に出展しました

そらべあ基金は8月6日(水)、実践女子大学(東京都渋谷区)で開催された「学びのフェス2025夏」(主催:新聞社・毎日小学生新聞)に出展しました。

当日は、そらべあ環境ワークショップ 「ソーラーLEDちょうちんづくり ~自然エネルギーでそらべあの涙を止めよう~」を実施し106名の小学生が参加してくれました。

「学びのフェス」は2014年の夏休みからはじまり今年で11年目となります。企業・団体・NPOなど36団体が集まる出前授業に、猛暑日にも関わらず夏休み中の親子ら約1500人が来場し、多彩な授業を楽しむ学びのフェスティバルとなりました。

今年の夏は例年より早く、7月中旬には各地で梅雨明けが発表され、8月に入ると全国的に厳しい暑さとなりましたが、渋谷キャンパスでは、子どもたちの笑顔があふれ、真夏の陽射しの中でも人々の活気に満ちた光景が広がっていました。

応援に駆けつけてくれたそらくん!

⚫️「そら」と「べあ」はなぜ、泣いているの?

はじめに、そらべあ基金のシンボルキャラクター、ホッキョクグマの兄弟「そらべあ」のアニメーションを上映しました。序盤には「なんで泣いているの?」という子どもたちの小さな声も聞かれましたが、視聴後には地球温暖化の影響を具体的にイメージすることができて、北極の海氷が溶けてしまい、お母さんと離ればなれになった兄弟が涙を流す理由を理解している様子が伺えました。

アニメーションを真剣にみている様子

⚫️クイズに挑戦!「チームでチャレンジ!ちきゅうおんだんかこおり島

つぎに、4チームに分かれて、3問のクイズに挑戦する「チームでチャレンジ!ちきゅうおんだんかこおり島」を行いました。学生ボランティアクラブの高校生が、4月から企画と検討を重ねて、本番に向けて準備してきました。

クイズに間違えると「こおり島」(新聞紙)は半分になってしまい、最終的には全員で10秒間、島の上でバランスを保たなければなりません。正解数が多いチームが勝利し、誰かが落ちてしまうとアウトというルールです。

クイズゲームを説明する様子(学生ボランティア:ゆうか)
クイズの出題をする様子(学生ボランティア:りおな)

クイズは、地球温暖化が進むと将来の「パン」はどうなるか?、気温が高い夏の日を想定した「エアコンのエコな使い方」や、最終処分場から考えるゴミの分別と3Rなど、環境や省エネに関するテーマを盛り込んで出題。初めて会う仲間と協力しながらクイズに臨んでもらいました。

中には意見が分かれてしまうチームもありましたが、年上の児童が臨機応変に意見をまとめる姿も見られました。また、正解したチームもそうでないチームも、回答の解説に熱心に耳を傾け、新たな知識を吸収していました。

クイズに挑戦!
解説を真剣に聞く様子
話し合いで答えを考えている様子
みんなで協力してこおり島に乗る様子

⚫️私たちの生活に関係する地球温暖化

3つのクイズに深く関係する地球温暖化についても、スライドでお話をしました。地球温暖化は地球の気温が上がり地球全体が暖かくなること。その原因の1つには、わたしたちの暮らし方が、関係しています。

なぜ、地球があたたくなっているのか?地球温暖化のお話(学生ボランティア:ひろ)

⚫️「ソーラーLEDちょうちん」をつくろう!

自然エネルギーの1つである太陽光を活用した工作づくりでは、学生ボランティアと渋谷区に本社があるキユーピーグループのボランティア社員の皆さまによるサポートで、子どもたち全員が時間内に作品を完成することができました。

応援に駆けつけていた「そら」くんのもとへ完成した「ちょうちん」を嬉しそうに持って来て見せてくれた子どもの姿も見られました。

「そらべあ」の涙を止めるためにも、二酸化炭素排出を減らす自然エネルギーの利活用を身近に体験し、エネルギーの作り方や使い方について関心を高めてもらいたいと考えています。


⚫️そらべあの涙を一緒に止めよう!

最後にまとめとして、学生ボランティアから、温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)を減らすために出来る「エコアクション」を紹介しました。

具体的には、節電編では「電気をムダにしない、それが未来を守る第一歩 使っていない電化製品のコンセントを3つ抜く」、節水編では「一滴の水も、地球からのプレゼント_歯をみがくときには水をだしっぱなしにしないことチャレンジ開始!」を伝えました。3R編では「いらないものを買わない勇気が地球を救う 明日からレジ袋を断ってエコバッグ生活をスタート!」、「もう一度使えば、それはゴミじゃない まだ着られる服や本はきょうだいにあげたり 友達と交換してみよう!」、「分ければ資源、混ぜればゴミ、牛乳パックを洗ってきちんとリサイクル箱に入れよう」などのリデュース、リユース、リサイクルを呼びかけ、当日にあわせて学生ボランティアクラブで作成した「3Rを知ろう!」のプリントも配布しました。

みんなにもできることを知ってもらい、「そらべあの涙を止めよう!」という気持ちが芽生えてくれたら嬉しいです。

エコウィークアクションを説明(学生ボランティア:ぱく)
「3R知ろう!」配布プリント(学生ボランティアクラブ作成)

⚫️今年5年目の「そらべあ学生ボランティアクラブ」

今回のイベントでも数々のアクティビティが行われ、学生たちは「ソーラーLEDちょうちん」の作成方法を子どもたちに伝えたり、工作のサポートを行ったりしました。さらに、学生たちが自ら考案したクイズやワークショップ、3R(リデュース、リユース、リサイクル)をテーマにしたエコウィークアクションなど、初めての試みが盛り込まれました。

ワークショップの準備では、学生たちは「一からワークショップを考案する難しさ」に直面し、悩みながらも本番を迎えることができました。その結果、子どもたちに対して分かりやすく説明することの重要性や、物事を一から作り上げる大変さを学びました。

この活動を通じて、学生たちは貴重な体験を得ると同時に、成長のきっかけとなる一歩を踏み出しました。来年以降も学生ボランティアクラブの活動には大きな期待が寄せられています。


今回の「学びのフェス2025夏」イベント出展は、発売100周年を迎えたキユーピー マヨネーズでお馴染みの、キユーピーグループ マッチングギフト制度「QPeace」によるご寄付を活用し実施させていただきました。

同社では日頃から社会貢献活動として様々なボランティアに熱心に取り組まれており、今回のイベントでは、前日の出展準備と当日運営サポートに6名の皆さまにご参加いただきました。また、当日参加した子どもたち全員にキユーピーデザインの同社オリジナル消しゴムやお知らせをご提供いただきました。ご支援、ご協力をいただき大変ありがとうございました。

そらべあ基金はこれからも、子どもたちへの環境教育活動を通じて、環境問題を考える機会の提供や、共により良い社会を実現するための仲間づくりを行ってまいります。