お知らせとレポート

「学びのフェス2023夏」に出展しました
実践女子大学 渋谷キャンパス

そらべあ基金は8月23日(水)、東京都渋谷区の実践女子大学 渋谷キャンパスで開催された「学びのフェス2023夏」(主催:毎日新聞社・毎日小学生新聞)で環境ワークショップ『ソーラーちょうちんランプづくり 自然エネルギーでそらべあの涙を止めよう!』を行い、夏休みの小学生69名と保護者の皆さまにご参加いただきました。

学びのフェスは子どもたちが楽しみながら学べる小学生向けのイベントとして2014年の夏からはじまり今回で15回目。当日は、そらべあ基金のほか企業や団体など34団体が参加し大学キャンパス内の各教室で講座やワークショップを行い、夏休み中の小学生親子約2000人が集まる賑やかな学びのフェスティバルが開催されました。

 

クイズやアニメで楽しく学びましょう

 

クイズは手がいっぱいあがったね

 

そらべあ基金のシンボルキャラクター、ホッキョクグマ兄弟の「そら」と「べあ」の物語を通じて、地球温暖化によってホッキョクグマが暮らす北極の海氷減少が起きていることや、海の生き物であるアオウミガメの繁殖にも影響することなどをクイズを交えてお話し、小学生向けWEBサイト「そらべあエコ・ジャーニー」の動画コンテンツ「なぜ、泣いているの?」のアニメーションを一緒に見ていきました。

そらべあのアニメーション

 

温暖化に影響を及ぼす温室効果ガスをこれ以上増やさないエネルギーの作り方として、再生可能エネルギーの種類や特徴を伝えたり太陽光発電で灯るLEDライトを利用する「ソーラーちょうちん」を工作しました。

 

そらべあ基金では2020年から、中学生や高校生が参加するそらべあ学生ボランティアクラブを運営しています。学びのフェスの企画には有志4名のメンバーが参加。今年5月から学生たちとアイデアだしを行い、学生ボランティアクラブメンバーのいくつかの提案により、工作過程を改善したり子どもたちがより楽しく参加できることを取り入れながら、当日のイベントに向けて準備を行ってきました。

学生ボランティアも工作説明やサポートで大活躍

 

工作活動では、糊付け位置がわかりづらい点を改善し誘導線を書いて作業しやすいよう工夫したり、折り紙の資材を選べるよう柄模様だけでなく色無地を選択肢に加え、トレーを並べて子どもたちに好きな色柄を選んでもらうようにしました。柄模様も人気がありましたが、色無地を選ぶ子もいてそれぞれに人気があることがわかりました。出来上がった工作を嬉しそうに眺めている子どもたちの様子をみて、学生たちもやりがいを感じたのではないかと思います。

並んだプレートから好きなセットを選べるよ

 

どちらがお好き? ガラ折り紙派 vs ムジ折り紙派

 

パネル面が暗くなるとライトが灯るセンサーの働きに興味をもって、点けたり消したりを繰り返し納得するまで試す子もいて、それぞれがお気に入りのソーラーちょうちんランプを完成させていました。

点いたり消えたりするね

 

他にも学生の提案を取り入れた点として、全員が小学生とはいっても1年生と6年生では工作の手際にばらつきが生じるので、「早く終わった子が楽しめるものをつくっては?」という提案により新たな資料を自分たちでつくることにチャレンジしました。

リデュース・リユース・リサイクルの3Rをテーマに、普段やっていることに〇をつけ何タイプか決める「君は3Rの何タイプ?」のワークシートを会場で配布しました。子どもたちは当てはまるものに〇をつけたり、わからないことを質問したり、学校で体験したゴミ処理場の見学でペットボトル数本からTシャツができる話を聞かせてくれたりと、楽しんで参加してくれました。自分たちの作成した成果物を目の前の子どもたちが実際にチャレンジしている様子に、やりがいや達成感があったと思います。

君は3Rの何タイプかな?

 

いくつかのアイデアを実現した学生たちから振り返りとしてこんな声がありました。
・色無地の折り紙を提案し子どもたちが選んでいて反応があった
・ワークシートをやって「〇〇タイプだった」と教えてくれた子がいて嬉しかった
・初めてボランティア活動を経験したときより経験を重ねたので全体進行や動き方の予想ができ、臨機応変な対応ができるようになったと感じた
・すこし苦手に感じていた小学生との関わり方も経験を重ねて出来るようになってきた
・1つの制作物を仕上げる大変さと同時に実際に取り組んでくれた小学生の姿を見てやりがいを感じた

学生ボランティアには、この経験を通じて学んだことを、次の自らの活動に繋げ活かしてほしいと期待しています。

 

今年の夏も気温が高い日が続き日本の西側を直撃した8月の台風は大きな影響を残して過ぎていきました。気候変動の影響はわたしたちの生活に直結する問題です。今日参加してくれた小学生の子どもたちが高校生になるとき、どんな夏がまっているのでしょうか。ホッキョクグマ兄弟の「そらべあ」が涙する物語で感じた気持ちをきっかけに、地球環境の問題はなぜ起きているのか?どうすればいいのか?疑問や関心をもってもらえたらと思います。

本活動は株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントのご寄付により実施いたしました。環境ワークショップの休憩中には、同社からご提供いただいた新作映画の予告編などを上映して映画やアニメ好きな親子たちの楽しむ様子もありました。継続的なご支援をいただきありがとうございます。

そらべあ基金では引き続き、より多くの子どもたちと、より多くの場で環境教育活動を行い地球の環境問題を共に考える仲間を増やしていきたいと思います。ぜひ、そらべあ基金の活動を応援してください!