お知らせとレポート

環境学習館「えこらぼ」で環境ワークショップを実施しました

2022年10月22日(土)、埼玉県ふじみ野市の環境学習館「えこらぼ」主催の環境学習講座で小学生15名と保護者の皆さんにご参加いただき、「ソーラー提灯ランプを作ろう」ワークショップを実施しました。

ソーラー提灯ランプ

 

そらべあ基金では、2019年から「えこらぼ」で講座を実施し、昨年からは学生ボランティアクラブメンバーが主体的に取り組み大活躍しています。今回は、ソーラー提灯ランプの工作を主軸に、その他にも子どもたちが取り組めるアクティビティをいくつか取り入れ、盛りだくさんの内容となりました。

今日はこの5人で担当します
左から(ニックネーム):ゆめ、そあ、うめ、あゆみ、きゅうり

 

最初にアイスブレークとしてごみの分別クイズに挑戦です。
まず、学生ボランティアメンバーの“きゅうり“が、地球温暖化、埋立地があと約20年でいっぱいになってしまう問題、ポイ捨てなどで動物たちに被害がでていることなど、ゴミに関連する問題をわかりやすく伝えました。

生活するとゴミがでてしまうけど、捨てた後どうなるのかな?

 

そのような問題に対処するためにできることの一つがリサイクルです。ゴミをリサイクル資源として生まれ変わらせるためには「分別」が重要と伝え、みんなでゴミの分別クイズに挑戦してもらいました。「これは燃えるゴミに捨てる。〇か×か△か、よーいスタート!」の掛け声に、参加者が一斉に、正解だと思う場所に移動します。新聞紙やビンなどの初級編から、少し迷ってしまうCDやプラカップ付きの紙コップなど、子どもたちの身近なもので出題しました。

使えなくなった消しゴムやえんぴつは、どうやって捨てるのが正解?

 

「ボーナス問題の正解者には、そらべあスイッチシールをあげるよー!」の声に、子どもたちは大盛り上がり!電気の消し忘れを防ぐために、家のスイッチの周りにこのシールを貼って、地球温暖化防止に役立ててくださいね。

 

ゴミの捨て方は自治体によっても違うので大人でも結構難しいですよね。最近は、ふじみ野市でも導入されている便利な「ごみ分別アプリ」というものが普及してきています。アプリ内の「ごみ分別辞典」で検索すると、色々なものの捨て方がすぐにわかりますので、該当する自治体にお住まいの方は是非、お使いになってみてはいかがでしょうか。

次に「電気のおはなし」を担当してくれたのは”ゆめ“と”あゆみ“です。

電気はどうやってつくられているのかな?

 

日本の電力の約76%を火力発電が占めていて、地球温暖化の原因になってしまうCO₂がでてしまっていること、CO₂をださない発電方法の再生可能エネルギーは色々な方法があること、そして、諸外国に比べて日本ではまだあまり普及していないこと、などをクイズを交えながら説明し、もっと再生可能エネルギーを広めていこう!と呼びかけました。

 

そして、再生可能エネルギーの一つである太陽光発電をつかったソーラー提灯ランプづくりに挑戦です。

手元カメラで作り方を説明しながら進めます

 

ボランティアメンバーがお手伝い

 

みんなそれぞれ素敵なソーラー提灯ランプが出来上がりました。

次に「SDGsについて」を“そあ”からお話しました。日本に住んでいる子どもたちとは違って、学校や病院にいくことが困難な状況の子どもたちがいることや、食べるものや水が十分ではない地域があることなど、様々な問題を解決するために、世界中で取り組む17の目標「SDGs」についてお話した後、この17の目標の中から参加者それぞれが取り組んでみたい目標を決めて、具体的にどんなことをしてみたいかを書きだし、みんなと共有する「アイデア出しアクティビティ」をやりました。

SDGsについて紹介

 

いろんなアイデアありがとう!

 

それぞれ一生懸命に真剣に考えてくれて、とても素敵なアイデアがたくさんでました。その一部を紹介させていただきます。
・おてつだいをしてもらったおこづかいでぼきんをする
・ごはんをのこさないようにたべる
・むいしきにそこらへんにポイすてしない
・家に太陽光パネルをつける
・ノートを買うときしぜんでつくられているものを買う
・お水をたいせつに使う
・自動車じゃなくできるだけ自てん車でいどうする

一人ひとりが自分にできることを頑張れば、きっと世界中の色々な問題が少しずつ良くなっていくはずです。みんなが今日出してくれたアイデアを実行できるように期待しています!

次に”うめ“がSDGsにも関連する「水のおはなし」をしました。きれいな水を利用するためにエネルギーが必要なので、節水することは実は節電にもつながるというお話や、少しの調味料でも水に流すと魚が住めるくらいきれいな水に戻すためにどのくらいの水が必要というクイズを通じて、節水や水を汚さないようにすることが大事なことです、と伝えました。

当たり前に使っているきれいな水に関わるおはなし

 

そして今日のまとめとして「ゴミ、電気、SDGs、水の問題は、みんなで取り組むことが大事です、一人ひとりが今日からできることに取り組んでもらいたい」と締めくくりました。

最後に、工作した提灯ランプに明かりを灯して記念撮影をし、ワークショップは終了しました。

暗くなると光るよ

 

■参加者アンケートには下記のような声が寄せられました。
・ごみの分別の○×クイズは大人も一緒に楽しめて良かったです。シールも可愛い!再生可能エネルギーの話も勉強になりました。
・らんたん作りは学生さん達も子供らに声掛けしてくれてとても楽しそうでした。
・工作だけでなく、勉強も出来たりクイズで楽しむ時間もあって楽しかった!
・ゴミやエネルギーなどの身近な問題を子供達に分かりやすく説明していただきました。特に学生ボランティアの皆さんのプレゼンは熱意が伝わり素晴らしかったです。
・エネルギー問題について興味を持てたと思う
・最後のSDGsワークショップはみんなでできることを考えるということで、とても効果的だと思いました。

参加してくださった市民の皆さま、ふじみ野市 市民活動推進部環境課や、環境学習館「えこらぼ」の施設関係者の皆さま、どうもありがとうございました。

今回の環境ワークショップは、株式会社NTTスマイルエナジーからのご支援を活用させていただきました。また、当日参加の子どもたちには、同社よりご提供いただきました「グリップフィットなわとび」をプレゼントしました。どうもありがとうございました!