お知らせとレポート

環境学習館「えこらぼ」で環境ワークショップを実施しました

2021年10月23日(土)、埼玉県ふじみ野市の環境学習館「えこらぼ」主催の環境学習講座で小学生16名と保護者の皆さんにご参加いただき、牛乳パックをリユースした「ソーラーLEDランプをつくろう」ワークショップを実施しました。

 

牛乳パックでつくるソーラーLEDランプ

 

2019年に初めて「えこらぼ」で講座を実施し、新型コロナウイルス感染症の影響で予定した実施日が一旦延期となりましたが、2021年春、再度10月頃での実施のご要望をいただき、きっとそのころには感染症の状況も落ち着き、対面式のイベントもできるはず!と信じて、準備に取り掛かりました。

今回は、学生ボランティアクラブのメンバーがプレゼンチームと工作チームに分かれてやることを決めて、企画、準備を進めてきました。

当日の朝、電車遅延のハプニングがありましたが、なんとか参加者到着までには準備を整え、いざスタートです!

 

今日はこの4人で担当します
左から(ニックネーム):まこ、ゆめ、うめ、きゅうり

 

プレゼンチームの「うめ」と「きゅうり」は、地球温暖化の原因について、子どもたちにとってわかりやすくするために、「<煙>がでるものだけじゃなくて、<水>や<電気>も関係しているんだよ」というお話しをしました。そして、環境省の2100年未来の天気予報では東京の8月の気温が43.3度と予想されていることや日本の電源構成ではまだまだ化石燃料が約70%と多い現状を伝え、その解決策として「再生可能エネルギーを増やしていくことが大事」と伝えました。

 

地球温暖化ってどうして起こるのかな?

 

そして、その再生可能エネルギーの1つである太陽光パネルが付いたソーラーLEDライトを使った工作タイムです。工作は「ゆめ」と「まこ」が担当してくれました。

今年の6月ごろから、学生ボランティアクラブでは、牛乳パックとソーラーLEDライトを使うことをお題に、どんな工作をするかをオンライン会議で何度か話し合ってきました。その間、「ゆめ」が牛乳パックの構造やリサイクル方法について調べ、ゴミは分別することで良質なリサイクルに繋がる、というお話をワークショップで子どもたちにも伝えることにしました。

 

牛乳パックはどうやって紙製品に生まれかわるのかな?

 

何度かオンラインでリハーサルをして、子どもたちが工作を作る時にどう伝えたらうまく作業できるか、すてきなライトができるかを考えて、準備を進めてきました。当日はえこらぼさんから手元カメラをお借りできたので、現場で臨機応変に対応して、より分かりやすく工作を進めてもらうことができたのではないかと思います。

 

手元カメラを使って説明

 

子どもたちには難しい工程は丁寧にサポート

 

自由な形に切って、セロハンシートや折り紙などで飾り付け

 

ちょっと先取りのクリスマスツリーが素敵

 

桜の切り抜きとイラスト、上下のマスキングテープがかわいい!
(マスキングテープご提供:シール堂印刷)

 

いろんな形の切り抜きで素敵なランプができあがりました!

 

太陽の光で灯る自分だけのオリジナルライトを使うたびに、今日の地球温暖化防止の話や、自然エネルギーについて思い出し、考えるきっかけになったら嬉しいです。

工作の後に、最後のまとめです。

3Rにも優先順位(Reduce→Reuse→Recycle)があること、みんなにもできるエコアクション、特に水道の水については温室効果ガスと関係なさそうだけど浄水場や下水処理場、ポンプなど、そしてもちろんお湯を沸かすために、エネルギーが必要なので、水を大事にすることで二酸化炭素の排出を減らす事ができる事を伝えました。

 

水道の水も地球温暖化に関係してるんですよ

 

そして、「地球温暖化は私たちの手によってしか止められないこと」や「自分達の身の回りのものが、どこからきたのか考えよう」と投げかけました。洋服やおもちゃ、食べ物や容器などが、地球環境にとってどのような影響があるのかを考えることで、自分達の住む地球がどうなるのかが決まります。地球温暖化を止められるのは一人ひとりの考えや行動なので、大人も子どももそのことを考える癖をつけてほしい、とお願いして締めくくりました。

■参加者アンケートには下記のような声が寄せられました。
・環境学習もセットになっていてよかった。ボランティアの方々も親切でありがとうございました。
・ボランティアの方々が丁寧にサポート、説明してくれて、わかりやすく楽しかったです。子どもも環境問題について知るきっかけになってよかったです。
・とても楽しかったです。

約1年半前から「そらべあボランティアクラブ」として活動を開始した矢先にコロナウイルス感染症の影響で対面のイベントが一切なくなってしまった中、今回は初の対面イベントでやっとワークショップチームのメンバーが対外的に活躍することができました。

準備の段階から当日まで、メンバーそれぞれが考え、リハーサルや試行錯誤を重ね、事務局やメンバー同士のアドバイスを受け止め、本番として行うことで学生たちが一段と成長できたと感じています。

最後に、参加してくださった市民の皆さま、ふじみ野市市民活動推進部環境課、環境学習館「えこらぼ」の施設関係者の皆さま、どうもありがとうございました。

また、今回の環境教室は、そらべあ基金の法人サポーターである株式会社シール堂印刷、株式会社ミライネクトにご支援いただき準備から当日まで活動することができました。どうもありがとうございました!

 

 

大活躍してくれたそらべあ学生ボランティアクラブのメンバー。 クマちゃんポーズです!
左から うめ、ゆめ、まこ、きゅうり

 

■環境学習館「えこらぼ

環境学習館「えこらぼ」は、ふじみ野市・三芳町環境センター(ごみ処理施設)の広い敷地にあります。同センターはごみ処理から発生する熱エネルギー(余熱)を利用した埼玉県内初のバーデプール(健康増進用プール)、和風風呂、地元の野菜を使ったメニューを提供するレストランなどがあり市民の健康維持・増進に役立つ複合施設「エコパ」や、資源回収された家具や食器、自転車などの不用品を安価で購入できるリサイクル工房、施設内を見学できる見学コースもあり、子どもからお年寄りまで幅広い年齢層の市民の方々に今後も活用が期待される施設です。