お知らせとレポート

オンラインで環境学習発表会に参加 @岡山県立倉敷まきび支援学校

2021年2月、岡山県立倉敷まきび支援学校の中学部2年生の皆さんから、手作りの素敵な「しょうたいじょう」がそらべあ基金に届きました。

いただいた招待状には3月に倉敷まきび支援学校でオンラインの環境学習発表会があることと、そのお誘いが書いてありました。

「今年度、ぼくたちは環境について学習してきました。そらべあさんに温暖化や電気のことについて教えていただきとても勉強になりました。今回、学んだことをまとめ、発表会をします。もしよければ見に来て下さい。」

 

 

 

 

 

 

岡山県立倉敷まきび支援学校 中学部2年生の皆さんは、2020年度の1年間、【地球を元気に!】を合言葉に「エコニコ☆プロジェクト」という環境学習を行ってきました。その一環として2020年9月、オンライン会議システムを活用して、そらべあ環境教室「地球温暖化と再生可能エネルギーについて学ぼう!」を行ったご縁で、今回の学習発表会にご招待いただきました。

環境学習発表会は、3月12日(金)午前10時半、岡山と東京と結び生徒の皆さんによる進行で始まりました。パソコンのモニター画面を通じて、生徒の皆さんが緊張しながらも頑張って発表している様子をみて、発表会に向けて先生方と準備と練習を重ねられた事が伝わり、見学している私も思わず応援したい気持ちになりました。

 

 

 

 

 

「エコニコ☆プロジェクト」は、節電、節水、雑紙、たべもの、分別、ゴミ0(ゼロ)の全6グループに分かれて行われ、各グループが1年かけて学んだ活動をエコニコ新聞として発行しました。右上の太陽のところが、そらべあ基金との学習の様子です。

節電グループによるそらべあ基金との学習まとめ

節電グループの発表の様子 発電実験やソーラーLEDちょうちんランプを紹介

 

雑紙グループ 雑紙回収のデモンストレーション

 

分別グループによる、ペットボトルや空き缶の分別デモンストレーションの様子

 

発表が始まると、各グループのメンバーが前方に並び、スライドを使いながら、どんなことを学んだのか(課題)、その体験はどんなものだったのか(活動のデモンストレーション)、社会課題を解決するために自分たちができる3つのこと(情報発信)を発表し、また、私たち一人ひとりが自分にできることは何か?という大きな「問いかけ」がありました。毎日の生活で誰もが関係している具体的な内容について、非常にわかりやすくまとまっていて、身近なことから出来ること、一人でも出来ることが、本当にたくさんあることに気づきます。

 

 

 

 

 

最後に、「地球を元気に、そして、地球にやさしい人でありつづけます」と生徒さんからエコニコ宣言が発表され、約70分の発表会が締め括られました。先生方のあたたかいサポートにより、生徒の皆さんが工夫しながらまとめ学習を行われていたり、中学部1年生の皆さんのしっかりと聞く態度や手をあげて意欲的に感想を述べている様子にも、同校における継続的な取り組みが見受けられ、2年生の頑張りを1年生がバトンタッチする姿が期待されました。

倉敷まきび支援学校は、2018年夏、西日本豪雨災害で校舎が浸水する被災をうけ、2019年9月、ようやく校舎の復旧が終わり全学部揃って真備町の校舎での授業が始まったそうです。豪雨災害の要因には、彼らが学習してきた社会課題である「環境問題」が深く関わっており、自然災害として体験せざるを得なかった彼らの目線から、私たちは多くのことを学ばなければならないと改めて思いました。

昨年中は新型コロナウイルス感染症の影響で、対面型の出張授業は難しくなった半面、オンライン授業では全国とつながり学びの場を広げることが出来ました。そらべあ基金では、これからも、オンラインでも学生の皆さんと学びの場づくりを広げたいと考えています。

岡山県立倉敷まきび支援学校 中学部2年生の皆様、先生方、環境学習発表会にご招待いただきありがとうございました!これからも、そらべあたちの涙を止めるために、一緒に「地球を元気!」にしていきましょう!