お知らせとレポート

越谷市大袋東小エコフェスティバルで環境教室を実施

6 月 22 日(土)、そらべあ基金は埼玉県越谷市立大袋東小学校で開催された第 21 回「エコフェスティバル」に参加し、環境教室を実施しました。エコフェスティバルは、同校が ESD 環境教育の一環として毎年 6 月に実施。エコな取り組みを推し進める企業や団体を学校へ招き、1~6 年生の混合グループで各教室をまわり授業を行います。今年は、16 団体のゲストティーチャーが同校を訪れました。

そらべあ基金は、普段は音楽室として使われている会場で、「そらべあと学ぼう!つくろう!再生可能 エネルギー」をテーマに合計 160 名の児童と、「熱い」授業を 4 コマ行ないました。

 

そらくんも一緒に

 

みんなの前にホッキョクグマ兄弟の弟「そら」くんが登場すると、子どもたちはソワソワしはじめます。そして、そらべあの涙のわけを知る物語のムービーが始まった瞬間、子どもたちの会話の声はピタ ッと静かになります。

 

ホッキョクグマの兄弟が暮らす北極では、どんなことが起きているのか、ということから、氷の大地が溶けてしまった理由には、地球が暖かくなる「地球温暖化」が影響をしていることを伝えました。温暖化する地球は、北極だけでなく日本に暮らす私たちにも大きく影響しています。

しかも、その原因は私たちの暮らしに大きく関係しています。便利で快適な暮らしには、たくさんのエネルギーが必要です。

「エネルギー」とは、「力」のことで、この力を使うために、これまでは、ガスや石炭や石油などの燃料を燃やすことでエネルギーをつくってきました。燃料を燃やすことで発生してしまう「二酸化炭素 (CO2)」が影響し、地球は年々暖かくなっていることを伝えました。

世界では、燃料を燃やす以外の方法で、「二酸化炭素(CO2)」を出さずにつくるエネルギーを日本よりも多く使っている国があります。子どもたちにも、自分でつくる手回し発電で、白熱電球と LED 電球 のつきかたを比べる発電実験をしてもらいました。

 

 

授業の中で、子どもたちに「日本で自然エネルギーがどれぐらい使われているでしょう?」と問うと、多くの子どもは 3-5 割程度と答えます。実際には 5 割に程遠い日本ですが、子どもたちが大人になる頃 には、もっと自然エネルギーにシフトしていることを願っています。

レクチャーのあとは、子どもたちの個性を発揮する工作ワークの時間です。

 

そらべあシールもつかって上手にできたね

 

最後に、今日の授業のキーワードを振り返るワークシート「かくれている言葉さがし」のプリントをつかって、みんなでグループワークをしました。大きい子が小さな子にヒントを与え、一緒に楽しみなが ら答えをみつけて大きな声で答えてくれました。

 

 

通常は、1 年生には 1 年生の教科書、6 年生には 6 年生の教科書があります。しかし、この授業では、1年生と 6 年生が同じテーブルで学習するので、参加してくれる子どもたちが、どのように理解をしているか様子を見ながら伝えることが必要となります。また、積極的に発言をする子もいれば、恥ずかしがりやでなかなか手をあげられない子もいて、子どもたちそれぞれの個性を引き出すことが求められる場 面もありました。

後日、子どもによる感想では「そらべあききん 太ようでじゅうでんできるソーラーランプを作りました。テープのまきつけを工夫したり、色のぐあいをちょうせつしながらやるという楽しみ方もあってとても面白かったです。ソーラーランプはねるときに使っています(小学3年生)」など、たくさんの子どもたちから感想をいただきました。ありがとうございます。

大袋東小学校の子どもたちは、同校の継続的な取り組みによって、地域の人材を活用する ESD 環境教 育活動を受け、普段の授業とは異なる学びの環境の体験をしています。このような活動を支援するために、そらべあ基金は皆様からのご寄付により子どもたちの学びの活動を応援してきたいと思っていま す。

この活動は、同校の先生方をはじめ PTA の皆様によるご協力により実施できました。大変ありがとうございました。

そして、同じ埼玉県に工場があり、そらべあのマスキングテープを製造・販売するシール堂印刷株式会社様のご寄付により実現いたしました。継続的なご支援に感謝いたします。