お知らせとレポート

第14回そらべあ環境シアター わかたけ元町保育園

9月20日(木)、埼玉県所沢市にある「わかたけ元町保育園」にて「そらべあ環境シアター」を実施しました。これは、そらべあ基金の理事である東京造形大学・学長の山際康之先生が運営する学生エコプロジェクトの一環として、幼稚園・保育園の園児を対象に実施しているもので、スタート以来7年目を迎え、これまでにのべ2千名以上の園児たちが参加。地球温暖化について知ってもらうために、手作りの人形劇、歌やダンスが盛り込まれたワークショップとなっています。

可愛いツリーハウスが園庭にある「わかたけ元町保育園」

今回は「わかたけ元町保育園」とその姉妹園である「わかたけ鳩峯保育園」の園児70名に参加していただきました。会場で待っていた園児たちは、これから何が始まるんだろうとワクワクしているようす。東京造形大学のお姉さんたちから「私たちは絵の勉強をしている学校からやってきました」という自己紹介があった後、いよいよ「そらべあ環境シアター」の始まりです。

北極からやって来た「そら」と「べあ」の人形が登場。

正面に据えられた氷のステージ上に、ホッキョクグマのそらべあ兄弟が現れると、子どもたちは一斉に目を輝かせます。

「ぼくたちは北極という、氷がたくさんある所に住んでいるんだ」「みんな、北極ってどこにあるか知ってる?」と尋ねられた子どもたちからは「北海道!」という返事が…。うーん、惜しい。ちょっと違うけど、とっても寒い所ということはわかってくれたはず。

氷の大地で暮らすそらべあ兄弟とお母さん

そして、そらべあ兄弟のお母さんが登場。「北極はとても寒い所だけど、私が小さかった頃に比べるとずいぶん変わってきたのよ」と言います。「どこか変わったの?」と「そら」が尋ねたその時です。氷の割れる音がして、お母さんの乗っていた氷が流されて見えなくなってしまいました。

お母さんがいなくなって涙を流すそらべあ兄弟

そうです。お母さんが小さかった頃よりも今の北極は暖かくなり、氷が融けて割れ、それで離れ離れになってしまったのです。「そら」と「べあ」がお母さんを呼びながら涙を流すと、園児たちも悲しそうに聞きいっていました。

地球がなぜ暖かくなったかを説明する太陽の妖精

そこへ「太陽の妖精」が現れて、どうして地球が暖かくなってきたのか、その原因は電気を使いすぎて、地球を暖かくする空気が増えすぎたからだと説明します。さらに「風の精」と「木の精」もやって来て、電気を使わなくてもすむように外で遊ぼうねと言います。そして、子どもたちと一緒に「幸せなら手をたたこう」の替え歌・そらべあバージョンを歌います。

「風の精」と「木の精」もやって来た

「♪そらべあなら 風になろう ピューピュー、そらべあなら 陽に当たろう ポカポカ そらべあなら お外で遊ぼうよ ほらみんなで遊びましょ♪」

すると、お母さんの乗っていた氷がそらべあ兄弟の氷に近づいて来て、お母さんとそらべあたちは再び会うことができました。

お母さんと再開できて喜ぶそらべあたち

そして、今まで小さな人形だったそらべあ兄弟に代わって、大きな「そら」と「べあ」が舞台に登場。そらべあたちがお母さんと会えたことをみんなで喜び合い、園児たちと大学生たちがそらべあと記念撮影をして締めくくりとなりました。

みんな、楽しかったかな?

今回のワークショップを主催していただいた東京造形大学の皆さん、参加していただいた「わかたけ元町保育園」「わかたけ鳩峯保育園」の皆さん、本当にありがとうございました。

なお、今回のワークショップは株式会社ディノス・セシールさまのご寄付により実施することができました。継続的なご支援に感謝いたします。

熱演してくれた東京造形大学のみなさん (後列中央が学長でそらべあ基金理事の山際先生)