お知らせとレポート

オンライン環境ワークショップを開催
「しろくまカメラマンにきいてみよう!」

 

4月2日(金)、3日(土)に株式会社丸井グループのご協賛により、オンライン環境ワークショップ「しろくまカメラマンにきいてみよう!」を開催し、合計小学生54名の子どもたちが参加してくれました。

さあ、始まるよ~!

メインスピーカーは、自然写真家でしろくま写真の第一人者である丹葉暁弥さん。20年以上も大好きなしろくまに逢いにカナダ北部チャーチルへ足を運び、撮影を続けていらっしゃいます。

しろくまカメラマンの丹葉暁弥さん

 

参加してくれた子どもたちの中には、しろくまグッズを身近に置いている子もいて、このワークショップを楽しみにしてくれていた様子が伝わってきました。

最初に「そら」と「べあ」のアニメーションをみてもらい、しろくまたちが「地球温暖化」によって困っていることを伝えます。

「そらべあ」のアニメーション

 

その後、丹葉さんより、写真を中心とした資料をみながら、小学生にもわかりやすくお話いただきました。子どもたちは丹葉さんのあたたかいまなざしが伝わってくる写真に釘付けで、時には真剣に、時には思わず笑顔をみせ、メモをとりながらとても集中して聞いている様子が画面越しに伝わってきました。

しろくまの生態や人間との関係、地球温暖化の影響でしろくまたちがどうして困っているのかについて、実際に生息地に通い続けている丹葉さんならではの説得力のあるお話を通じて、よくわかってもらえたのではないかと思います。

鼻の毛の下が少し黒っぽいのはどうしてかな?

 

まるでダンスをしているみたい

 

人間の街にきてしまったしろくまを保護し、人が住まない氷が張りやすい場所にヘリコプターで運ぶ様子

 

丹葉さんの写真をみながらのお話のあとは、子どもたちからの質問タイムです。「しろくまとライオンはどっちが強いの?」や「撮影の時には食事やトイレはどうしているの?」「お父さんはどこにるの?」「どうして地球温暖化の問題はもっとテレビとかCMでとりあげないの?」などなど、子どもたちの疑問に丁寧にお答えいただきました。

最後のまとめとして、そらべあ基金から、「地球温暖化」はどうして起こっているのか?について説明し、その解決策としての自然エネルギーについての紹介、そして、みんなが一人ひとりにできることをお話し、それを実行することをお約束してもらいました。

今回のワークショップを通じて、極北に住む動物たちに迫る地球温暖化の影響を知り、この問題は日本に住む自分達にも関係していることを意識し、どうしたらよいのかについて考えるきっかけとなる時間がつくれたのではないかと思います。

くまちゃんポーズで記念撮影

 

ワークショップ終了後のアンケートに寄せられた声をいくつかご紹介します。

■子ども

しろくまがだいすきで、知らないことがたくさんわかって、楽しかったです。ありがとうございました。

・地球温暖化について、言葉だけ知っていたけど、どうして温かくなっているのかを知れてよかった。 シロクマのことをよく知れてよかった。

・シロクマが好きだから、シロクマに負担をかけないように家で電気をできるだけ使わないようにしたい。水を出しっぱなしにしない。

■保護者

・シロクマのことがよくわかり、好きになった後に、地球温暖化のお話を聞いてシロクマを絶滅させたくない!という思いになっていて流れがとてもよかったと思います。大人でも知らないことがたくさんあって面白かったです。良い機会をありがとうございました。

最後に、なかなか実際には訪れる事が難しいしろくまの生息地で撮影された奇跡のようなお写真とともに、貴重なお話しをしていただきました丹葉暁弥さん、ご協賛いただきました株式会社丸井グループの皆さま、ご参加いただいた皆さま、本当にどうもありがとうございました!

 

当基金理事の箕輪弥生による丹葉暁弥さんインタビュー記事(2021.02.09)
「しろくまカレンダー」に込められた自然写真家・丹葉暁弥さんの想いを聞く